「百合」タグアーカイブ

私のジャンルに「神」がいます – 真田つづる

2020年6月~11月にかけてTwitter上で盛大にバズった、同人誌を巡る女性の悲喜交々エピソード漫画が書籍化。同人に関わる読者を悶絶させる切り口のエピソードもさることながら、今後の同人界で共有されるであろう「おけけパワー中島(おけパ中島)」という概念を産みだしたことで一つのマイルストーンと言える作品である。

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夢の端々 – 須藤佑実

令和から戦後までの70年間の期間をもって二人の女性の人生を追っていく作品。「数十年単位の長い年月を掛けた関係性」という誰もが一度は書きたくなるようなテーマを戦後の日本を舞台に描くとき、それが「一緒に『いなかった』長い年月」として結実する描写に脱帽する。

百合というジャンルが「女性と女性の間にある関係・感情」を広く扱う言葉であるのなら、本作のような作品をもってジャンルが大きな可能性を持つことの証明としたい。

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コミック百合姫 読者投稿コーナー『HIME CAFE』のコメンテーター一覧

世界唯一の百合専門雑誌『コミック百合姫』には毎号巻末に『HIME CAFE』という読者投稿のコーナーがあり、毎回連載中の作者とその担当者が読者からの質問投稿に答える内容になっている。

本記事は各号の作家と担当者を一覧にして掲載した。単行本には掲載されない裏話を調べたいファンの足がかりになれば幸いである……まぁ私が一覧欲しくて一迅社のページとか探しても見つからなかったから作ったってだけなんですけどね?

余談だが、作者と担当者は『読者からの質問に答えている人』なのでインタビュイー(interviewee。インタビューされている人という意味)がふさわしい気もするのだが、コメンテーターと呼ばれているようだ。

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合格のための! やさしい三角関係入門 – 缶乃

百合漫画『あの娘にキスと白百合を』作者、缶乃の最新作。通称『やさかん』。

決まった二人の固定カップリングが好まれる傾向にある百合界隈に、あえて三角関係という真っ向から対立する要素を中心に据えて挑む作品。

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缶乃短編集 無職とJK

百合漫画『あの娘にキスと白百合を』(記事)で知られる漫画家、缶乃の短編集。主にメディアワークス刊行書籍に掲載されていた表題作を中心としているが、他社短編集掲載の作品なども収録されている。

そのおかげでめでたく収録されることになった『それがあの娘のほしいもの』がとってもオススメですよ(邪悪な微笑み)。

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ユリビュート 百合姫読切再録集

コミック百合姫に掲載された読み切り作品の再録アンソロジー。主に2019年から2020年にかけて掲載されたものの中から12作品収録している。

以前、百合姫掲載読み切りで単行本に収録されてない作品の感想を『百合姫の単行本未収録読み切り漫画』という記事にまとめたのだが、その中から3作品選ばれていた。なので本記事はほとんどそこからの再掲。

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仲谷鳰短編集 さよならオルタ

百合というマイナージャンルながら猛烈に評価された『やがて君になる』(記事)の作者、仲谷鳰の短編集。百合作品しか見たことがなかったのだが、男性キャラのナイーブな心情を描く作品もあって広範な才能を感じる。

個人的には『エクレア あなたに響く百合アンソロジー』シリーズ(記事)で既読だった『いつだって横顔』が本書を通しても一番好き。

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SQ 君の名前から始まる – 壇九(TANJIU)

微博(Weibo。Twitterが使えない中国におけるSNSで、しばしば中国版Twitterとされる)で大ヒットし、日本にも翻訳上陸した漫画。百合作品ということで紹介されて読んでみたが、主人公の女の子二人以外の(男性キャラを含んだ)キャラクターもしょっちゅう出てくるので、高校青春ものといった方が近いかも知れない。

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