「漫画」カテゴリーアーカイブ

スーパーマン:アメリカン・エイリアン

シンボルになりたいんだろ。でも、なんの?
有名になりたいのか?何者として?世界一いい人かつ神様か?
お前、そこまで性格よかねえよ
クソ野郎だったこともあるぞ

『クラーク・ケントがスーパーマンになるまで』をオムニバス形式で描いた傑作とされる。DCEU第1作目の『マン・オブ・スティール』(記事)を観て辛辣な批評をしたマックス・ランディスに対して、DCが「描いてみない?」と言って始まった企画だそうな。

続きを読む スーパーマン:アメリカン・エイリアン

スーパーマン:レッド・サン – マーク・ミラー

全世界をボトルに入れたらどうだね、スーパーマン?

「スーパーマンがアメリカではなくソ連で育っていたら?」という、いわゆるifもの、エルスもの作品。ともすれば資本主義と共産主義という政治的な視点が入ってきそうな設定であるが、そうはならず、人類社会すべてに向けられたシニシズム溢れる名作である。

続きを読む スーパーマン:レッド・サン – マーク・ミラー

SFマンガ傑作選 – 福井健太編

1970年代を中心に日本製SF漫画の傑作短編を集めたアンソロジー。

色々な作品が掲載されているが、個人的には佐藤史生の『金星樹』がお気に入り。人間の常識的な感覚と科学的事象の間に産まれる無情なギャップから人間ドラマが生じる、まさしくSFならではの傑作である。

続きを読む SFマンガ傑作選 – 福井健太編

バットマン:キリングジョーク – アラン・ムーア

何もかもジョークなんだよ…みんなが大仰に崇め奉っているものも、後生大事に戦い守っているモノも…すべては桁外れにバカげたジョークさ

だったらそいつを楽しみゃいいだろ?なのに…
おめぇはなぜ笑わねぇんだ?

1988年、アラン・ムーア作。50ページも無い短編であるにも関わらず、本作以降のバットマンとジョーカーの解釈におそらくもっとも強い影響を与えている。

続きを読む バットマン:キリングジョーク – アラン・ムーア

ドゥームズデイ・クロック – ジェフ・ジョーンズ

アメコミ界を以前/以後で切り分けるほどの影響を与えた伝説的作品『ウォッチメン』の続編に当たる。とはいうものの前作のような読者に高いIQを求める内容ではなく、DCキャラクターを使ったクロスオーバーとして読むべき作品である。

続きを読む ドゥームズデイ・クロック – ジェフ・ジョーンズ

合格のための! やさしい三角関係入門 全2巻 – 缶乃

百合漫画『あの娘にキスと白百合を』作者、缶乃の最新作。通称『やさかん』。

決まった二人の固定カップリングが好まれる傾向にある百合界隈に、あえて三角関係という真っ向から対立する要素を中心に据えて挑む作品。

続きを読む 合格のための! やさしい三角関係入門 全2巻 – 缶乃