「漫画」カテゴリーアーカイブ

ドゥームズデイ・クロック – ジェフ・ジョーンズ

アメコミ界を以前/以後で切り分けるほどの影響を与えた伝説的作品『ウォッチメン』の続編に当たる。とはいうものの前作のような読者に高いIQを求める内容ではなく、DCキャラクターを使ったクロスオーバーとして読むべき作品である。

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パイナップルARMY 全6巻 – 作:工藤かずや 画:浦沢直樹

1985~1988年連載の浦沢直樹連載デビュー作。戦闘インストラクターを務める主人公が、戦闘訓練を必要とする訳ありの依頼者を通して事件に巻き込まれていく様を1話完結形式で描いていくハードボイルド連作短編。

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忍者と極道 – 近藤信輔

決めようか 『忍者』と『極道』 何方(どちら)が生存(いき)るか、死滅(くたば)るか!

『現代版甲賀忍法帖+プリキュア』……という言葉で説明していいのか困る漫画。

昔「なんでもやり過ぎるのがチャンピオンの漫画。エイケンはエロとかなんとか言われてるけどあれは『おっぱいに関してやり過ぎてる』から由緒正しい秋田書店の漫画なんだ」という意見を聞いてこれ以上無いくらい深く首肯したことがあるんだけど、本作からもそんな印象を受ける。

秋田書店はやっぱ偉大(パネ)ェや……。えっ、講談社……?

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宝石の国 – 市川春子

フォスフォフィライト
おまえの仕事がやっと決まったよ

鬼!悪魔!市川春子!月刊アフタヌーンが発売する度に読者の「これ以上酷い展開にはならないだろう」という希望を打ち砕き、苦しみの底を毎月更新し続ける地獄のボジョレー・ヌーボー。主人公フォスフォフィライトを襲う余りにも非情な展開の数々で、曇らせ隊からすらも笑顔が消えた。

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きたない君がいちばんかわいい – まにお

通称「きたかわ」。第1巻の表紙を見た瞬間に「あれ?これ2~3巻あたりでこうなるよね?」「タイトルの『君』って多分さぁ……」って理解(ワカ)る人はもう全くその通りなので、こんな記事読んでないでレジ行ってください。

本記事(に限らず本サイトの記事)はネタバレ感想なのでご覧になる方はそのつもりで。

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バットマン:ザ・ラスト・エピソード – ニール・ゲイマン

シリーズ再スタートを契機として描かれた『バットマンの最終回』で、原題は『Batman: Whatever Happened to the Caped Crusader?』。もっとも長い歴史を持つヒーローの一人であるバットマンにふさわしい最終回として、幻想文学作家としても著名なニール・ゲイマンが出した答えとは?

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私のジャンルに「神」がいます – 真田つづる

2020年6月~11月にかけてTwitter上で盛大にバズった、同人誌を巡る女性の悲喜交々エピソード漫画が書籍化。同人に関わる読者を悶絶させる切り口のエピソードもさることながら、今後の同人界で共有されるであろう「おけけパワー中島(おけパ中島)」という概念を産みだしたことで一つのマイルストーンと言える作品である。

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夢の端々 – 須藤佑実

令和から戦後までの70年間の期間をもって二人の女性の人生を追っていく作品。「数十年単位の長い年月を掛けた関係性」という誰もが一度は書きたくなるようなテーマを戦後の日本を舞台に描くとき、それが「一緒に『いなかった』長い年月」として結実する描写に脱帽する。

百合というジャンルが「女性と女性の間にある関係・感情」を広く扱う言葉であるのなら、本作のような作品をもってジャンルが大きな可能性を持つことの証明としたい。

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