1993年にリリースされた作品を約30年後の2024年にリリースしたリメイク作品。
自分が知る限りゲームにおける最高のリメイク作品である。「名作ではあるが色々な意味で怪作」という人に勧めづらかった作品が、まさか普通に進められる名作になるとは意外だった。作品をかなり理解していないと出来ないよう手の入れ方をされていて、色んな部分に「英断」を感じる。
1993年にリリースされた作品を約30年後の2024年にリリースしたリメイク作品。
自分が知る限りゲームにおける最高のリメイク作品である。「名作ではあるが色々な意味で怪作」という人に勧めづらかった作品が、まさか普通に進められる名作になるとは意外だった。作品をかなり理解していないと出来ないよう手の入れ方をされていて、色んな部分に「英断」を感じる。
「俺たちはあまりに善人だ。すぐに『好きなアニメがつくれるだけでも』って考えてしまう羊だよ。もちろん、俺はそんなアニメ人が嫌いじゃない。でも、誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」
「で、おまえがその羊飼いの大役を担うって?」(p248)
2020年発行。アニメ制作を題材としたポリティカル・フィクション。
著者は元々アニメにはまったく興味のない人で、本書の調査で初めて本格的にアニメを見始めたらしい。実在の未解決事件を小説化し映画にもなった「罪の声」が代表となる社会派作家なのだが、ここからなんでアニメの作り手側を題材にした作品を作ろうとしたのか興味深い。 続きを読む 塩田武士『デルタの羊』
2014年発行。聖書の小説化としてはウォルター・ワンゲリンの小説聖書が有名だが、本書は聖書ではなくキリスト教史を「ヤクザの抗争史」と見立てて小説化した歴史小説的な内容である。
続きを読む 架神恭介『仁義なきキリスト教史』
2020年~2024年連載。「かぐや様は告らせたい」作者、赤坂アカ原作の作品で、アニメ化をきっかけにそれまで読んでいた読者が唖然とするほどの大ヒットとなった。
掲載誌のヤングジャンプで本日最終回を迎えたわけだが、色んな意味で「何だったんだろう……」となる作品である。
2019年発行。クトゥルー神話で知られるH・P・ラヴクラフトの代表的作品7作を収録している。ラヴクラフト作品の邦訳は大体古くなっているので、最新の翻訳で読めるのも魅力的だ。
「わたしはアム」で「あなたはアー」
1966年発行の長編SF小説で、1967年の第2回ネビュラ長編小説賞を『アルジャーノンに花束を』と共に受賞している。
プログラム言語「Ruby」の開発者まつもとゆきひろ氏は、本作を通じてプログラミングに興味を持ったらしい。
高校生のときに読んだ『バベル-17』(サミュエル・R・ディレーニイ著、ハヤカワ文庫)というSF小説が面白くて、プログラミング言語に興味を持ちました。「バベル-17」は、宇宙戦争における敵陣営の暗号の名前です。主人公の言語学者が暗号解読に取り組み、それが暗号ではなく言語だということに気づいて、敵陣営の攻略法を解明していくストーリーです。 - 日経プラス
2024年発表。Netflixオリジナルのガンダム。実写風の作品は今までもあったが、今の技術だとここまで出来るんだなぁと感心した。
海外への外注プロジェクトということで外国製っぽさが出るかなと思いきや、普通に日本の宇宙世紀ファン向けの作品に仕上がっているのが意外だった。ちょっと前まで無茶苦茶になるIP多かったもんな。
ファンタジー作家タニス・リーの中編2編で構成された書籍で、表題作の『冬物語』の主人公オアイーヴは、ゲーム『ロマンシングサガ2』に登場するオアイーブの元ネタとされている。
それでリメイク作品の『ロマンシングサガ2 リベンジオブセブン』の発売をきっかけに読んでみたのだが、あくまで名前をオマージュしていると言うだけで各要素は特に似通っていない気がする。後述するが、河津秋敏によると特定のキャラクターというより「タニス・リー作品自体がロマンシングサガ全体のモチーフになっている」という感じらしい。
初DLC『Shattered Space』に伴って、リリース当初からプレイしていた『Starfield』に約1年ぶりくらいに復帰。当時既にMODを導入していたが、復帰に伴って再勉強したのでその備忘録。
著者の環境はSteam版で、MOD環境を『Mod Organizer 2』で構築している。環境が違うという人も読んでみると発見があるかも知れない。
ちなみにこんな記事書いてるからってMODを使いこなしているなんてことないぞ。どっちかって言うと助けてほしい感じだぞ。
1979年3月28日に発生した『スリーマイル島原子力発電所事故』を題材にしたNetfllixオリジナルのドキュメンタリー番組。
後半は関連会社の杜撰さや隠蔽に注視している印象があり、他の不祥事ドキュメンタリーとこの事件を大きく隔てている放射能被害の部分の掘り下げが足りないような印象を受けた。