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マイ・ブロークン・マリコ – 平庫ワカ

「何かあった?」
「何かない日なんてないの」

青年誌的な躍動感ある絵柄から迸る激情の嵐が、作者が無名の新人であるにもかかわらず発表当初から話題になった衝撃作。いわゆる『萌え』とは異なる文脈の作風であるが、女性間の強烈な感情の描写が特に百合のファンの間で『巨大感情』とされ話題となった。

本記事はネタバレで描いているので、読んでいない方はこんなサイト見てないで取りあえずComicWalkerpixivコミックあたりで1話目の試し読みをオススメしたい。読んだら次の瞬間にはAmazonとかでポチってしてますよ、きっと。

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グランベルム

元々ロボ作品をやりたかったがそれでは企画が通らないので美少女要素を入れて作ってみたら、完成したのは仮面ライダーだった(監督談)……という凄い作品。ロボバトルの要素はアツいし、バトル間のエピソードは視聴者の予想を裏切る展開で引っ張るし、百合的な見所あるしでかなり良いオリジナルアニメだった。 続きを読む グランベルム

あの娘にキスと白百合を 全10巻 – 缶乃

学園を舞台にした、巻ごとに主人公が変わるオムニバス作品。恋愛を扱った作品って長く続けるべきじゃないなというのが私の持論であるが、この作品は「くっついたあのカップルの先を見たい」という願望が後続の巻でちょくちょくフォローされるので、オムニバス形式をかなり上手く利用していて感心する。

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少女☆歌劇レヴュースタァライト

2018年に見たアニメでもっともハマった作品。舞台・アニメの両方で展開するブシロード発進のマルチメディア企画で、非常に凝った演出と構成で度肝を抜かれ、百合厨にも大変に優しい内容で完全にスタァライトされてしまった。

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カメラを止めるな!

単館系とかマイナーとか言われる小規模上映の作品だったのだが、巧みな構成が名だたる映画通を唸らせSNS他の口コミで広がりついには上映館が大幅増大するという異例の対応をされるまでに至ったインディー作品。

「まったく情報を仕入れずに見に行った方がいい!」と口をそろえて言う既視聴者の言葉を信じて丸腰で見たが非常に面白かった。この記事(に限らずこのサイトはほぼ全部そうなのだが)は完全にネタバレ有りなので未視聴の方はブラウザバックをお勧めしたい。

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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(わたモテ) – 谷川ニコ

「こんなの…こんなの同人誌かよ……」

当初は喪女あるあるをネタにした(読んでると辛い)ギャグ漫画であったが、徐々に思春期の女子の機微を扱う描写が増え始めオンライン連載に更新がかかるたびに百合界隈を沸かせる作品に化けた、というかなり変わり種の作品である。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

アメコミ原作のスペースオペラ映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズの2作目。マーベル社のアメコミの実写化シリーズであるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては15作目にあたる。

正直MCUだから見ておくかというくらいの動機で見たのだが、予想外に凄い面白かった。前回よりもギャグが多い一方で、反目していたメンバーが和解する「キテル……」シーン大過ぎだし、まさか泣ける話になってるとは思わなかった。

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「表現の自由」の守り方 – 山田太郎

アニメ・漫画・ゲームの様なフィクション作品の表現問題に詳しい政治家である山田太郎の新書。創作に関する政治・法律に興味を持つ層からはすでにネット上で有名人である著者には、私も前から興味を持っていたのだが、ふと著作は無いのかと思って調べて見たら、割と最近に本を出していたので読んでみた。

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

マーベルのクロスオーバー企画マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の13作目でこの作品からシーズン3が始まる。この映画を見るためにMCU作品を飛ばし飛ばしではあるものの見てきたわけだが、予習した甲斐が有ったなぁと思うくらい面白かった。

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