「2014」タグアーカイブ

デスストローク – トニー・S・ダニエル

デスストロークは主に『ティーン・タイタンズ』シリーズに登場する、DCコミックスの有名ヴィラン。本書は単独誌としては初邦訳となる。

デッドプールの元ネタでロビンのストーカーくらいの知識しか無かったが、ショタコン・ペドフィリア・DV・パワハラ・モラハラのフルコンボだドン!のクソカス野郎なのに外見がカッコ良いからフィギュアが滅茶苦茶売れちまうんだ!と聞いて俄然読んでみたくなったのだった。が、取りあえず本書においてはそういう感じはあんまりしない。

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あの娘にキスと白百合を 全10巻 – 缶乃

学園を舞台にした、巻ごとに主人公が変わるオムニバス作品。恋愛を扱った作品って長く続けるべきじゃないなというのが私の持論であるが、この作品は「くっついたあのカップルの先を見たい」という願望が後続の巻でちょくちょくフォローされるので、オムニバス形式をかなり上手く利用していて感心する。

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決してマネしないでください。全3巻 – 蛇蔵

科学史に関わる偉人の面白エピソードを、アカデミックなウンチクとともに紹介してくれる「大人が読める学習マンガ」。印象的なトリビア・逸話を選んで取り上げていると分かっていても、歴史に名前を残すような人間は無茶苦茶な奴が多いなと思わずにいられない。

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世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語 – 西森マリー

現在の英語表現に大きな影響を与えているシェイクスピアの有名なフレーズ、代名詞となっている人物などに平易で分かりやすい解説を付けた書籍。単語ごとに分けられた辞書的な構成をしていないのでリファレンスにはやや欠ける一方で、初学者には読みすすめていきやすい。

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サザーン・リーチ1 全滅領域 – ジェフ・ヴァンダミア

こんな情報を調べる程度なら、だれであっても、たいしてむずかしいことではないかもしれない。それはわかっている。だが、この日誌を読む人間には、わたしみずからこう記すことで、わたしが客観的で信用のおける人間であるとみなしてもらえるのではないかと思う。 (p90)

2015年ネビュラ長編小説賞受賞作品で映画化が決まっている。サザーン・リーチ3部作の1巻目で、異常な生態系を有する謎の領域<エリアX>に入った調査隊のメンバーが目にする異様な光景を書いているが、その設定からは想像もつかないほどに主人公の内面描写に比重が置かれている作品でもある。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

マーベル社のアメコミの実写化シリーズであるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第10作目。地球上での戦いを描いている他のMCUとは違い、こちらは宇宙を舞台にしたスペースオペラとなっている。

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企業不祥事の研究 経営者の視点から不祥事を見る – 井上泉

企業の不祥事のニュースが絶えない昨今であるが、私がネット上の情報ばかり見ているからか、口さがないというか感情的になりがちなものが多い。一度お堅い内容というか、きちんと資料を調べて原因や法則について体系的に考察した本を見ておきたいと思っていたので読んだ。

なお著者の井上泉は損害保険ジャパン、東日本高速道路の役員OBでタイトルにある「経営者の視点から」というフレーズは、「不祥事を起こした企業の経営者の発言やインタビューを元に」という意味ではない(当然関係者の公的な発言も資料の一つではあるが)。

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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

マーベル社のクロスオーバー企画マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の9作目で、MCUでのキャプテン・アメリカの映画としては2作目になる。

MCUの中で評判が高い作品であるという事前情報を見ていたので期待してみた作品。実際前半のサスペンス的な内容はワクワクしたのだが、真相が明らかになるにつれて「……う~ん」って感じになってしまった。

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