2014年発行。聖書の小説化としてはウォルター・ワンゲリンの小説聖書が有名だが、本書は聖書ではなくキリスト教史を「ヤクザの抗争史」と見立てて小説化した歴史小説的な内容である。
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ファイトオブゴッズ (Fight of Gods)
世界各地の神話・伝承のキャラクターが一堂に集って戦う格闘ゲーム。文字通りの神ゲーである。もうちょっと教養を感じさせつつぶっ飛んだ作りにしてもいいんじゃないかな、と思うがあんまりやりすぎるとSteamストアから消えて自らが伝説になってしまうかもしれないので、これくらいがいいのかもしれない。
アルカイダから古文書を守った図書館員 – ジョシュア・ハマー
占領と同時に古文書が略奪される危機は去ったものの、より大きな脅威が自分たちを待ち受けていることにハイダラは気づきはじめていた。古文書の多くは、理性的な論考と知的な探求の典型ともいうべきものである。それはイスラム武装勢力にとっては許せないものであるはずだった。何しろ連中は融通のきかない不寛容なイスラムを信奉し、近代化と合理性を憎んでいるのだから。いずれ古文書が破壊の標的となるのは避けられない。 (p211)
イスラム原理主義過激派によって焚書されるであろう古文書を守るために奮闘した男を主人公とするノンフィクション。非寛容な考えから知的遺産が破壊されることを防いだ「知の勝利」の物語であると同時に、近代的なイスラム圏の社会についての知見が得られる本でもある。