少女☆歌劇レヴュースタァライト


2018年に見たアニメでもっともハマった作品。舞台・アニメの両方で展開するブシロード発進のマルチメディア企画で、非常に凝った演出と構成で度肝を抜かれ、百合厨にも大変に優しい内容で完全にスタァライトされてしまった。

Sponsored Link

愛城華恋は舞台で生きてゆくことを夢みる舞台少女。聖翔音楽学園でレッスンに励む彼女の元に転入生がやってきた。神楽ひかり。彼女こそ幼い日に別れた華恋の幼馴染みで、憧れの舞台「スタァライト」に一緒に立つことを約束した運命の舞台少女だった…… – 公式サイト STORY

元々は5話のまひるちゃん回の予告が敗北者大好きな私の琴線に触れたことから視聴を始めたのであるが、野球……じゃなかった嫉妬のレヴューが最高すぎたのでその後も見ていった。そうしたら7話目の衝撃を受けて完全にスタァライトされてしまい、2018年最もハマったアニメとなった。

各話ごとの感想

私は同じお話を2回見ることってあんまり無い。なのだがこの作品はとにかく凝った作りになっていて2週目を見ると全然違って見えるのでもう一回見た。

第1話「舞台少女」

  • 最初に見たときはキャラクターがどんどん出てきて全然話が入ってこなかったけど、2週目以降だと大分違う。
  • ばななちゃんの「全部分かってるわ私はね」で早速ヒッってなる。
  • まひるちゃんが「3人なんてヤダ、じゃなくて無理」って結構露骨に拒否ってるの吹く。
  • この時点で真矢様「(神楽さんの)心が見えませんわ」って言ってるんだな。すごい洞察力。
  • 華恋ちゃんの乱入シーン、エレベーターで地下劇場入りして、飛んでったらシートにスポン!キリンの頭からジャンプして戦闘に乱入……って「これはイメージです」みたいな感覚で見ないともう無茶苦茶だな。初見だとこれを受け入れるのが大変だ。

最後にOP流れるが今見ると伏線の連続。

  • ひかりちゃんが全裸→ボタンが再生産。
  • ばななちゃんが長い糸を使う相手と戦っているが相手が誰なのか分からない。
  • 華恋ちゃんが東京タワー爆走。

第2話「運命の舞台」

  • まひるちゃんの「無し!無し!私は無しだよぉ~!」で吹く。
  • ばななちゃんが「見ぃつけた!」のシーン、ヒィ!ってなる。早速探りいれてる……。その後ひかりちゃんと「ペア組む?」とかやっててヤベェ。最初見たときは面倒見の良いあらあらうふふ系のキャラだと思ってたから見事にカモフラージュされてるなぁ。
  • 純那ちゃんこのときはツンツンだな。華恋ちゃんに負けて吹っ切れた以降から見ると意外だ。
  • ラストの「This is 天堂真矢」最初見たとき「なんじゃそりゃ(笑)」ってなったの思い出す。

第3話「トップスタァ」

  • 華恋ちゃんのじゅんじゅん呼びイベント、まひるちゃんのオーバーリアクションに注目が行くがその裏でばななちゃんの伏線張っててすごい感心する。最初見たときまひるちゃんの敗北ムーブに夢中で全然意識が行ってなかった。
  • ばななちゃんが裏方をメインにすることがここで判明する。決断が早くて怖ぇ……。
  • キャラクターを理解した2週目だと、台詞の無い描写だけのシーンの解像度がすごい上がる。色々キャラの特色ある動きしてたんだな。
  • ひかりちゃんが華恋ちゃんを監禁してて普通なら百合界隈これで大騒ぎになりそうなんだけど、まひるちゃんが凄すぎて相対的には霞むな……。結局逃げられてるあたりにひかりちゃんのポンコツ具合を感じる。
  • ふたかお回・真矢クロ回よりも先に、この回で濃厚なふたクロ描写があってビビった。
  • 最初は単に凄い動くなぁと思っていたレヴューだが、レヴューの法則を知った上で見ると真矢様ばっかり歌ってて凄い一方的な戦いだったことが分かる。2話目で「This is 天童真矢(笑)」ってなってたのが、完全に「This is 天童真矢や……(畏れ)」ってなる凄い説得力。

第4話「約束タワー」

  • 冒頭のばななちゃんの寝相が思いのほかワイルドで吹く。
  • クロちゃんが真矢様に「いっつも主役やってるのになんでオーディション受けたんだ?」って聞いてるが、よく考えると「なんだこの怪しいオーディション?キリン?」って蹴った他のA組の子とかいたんだろうか。
  • アリバイ作りのシーン凄い好き。最初見たときこういうのに参加しなさそうな真矢様とクロちゃんが協力してくれてて凄いビックリした。この二人はよくあるいかにもな悪い奴に見えるキャラデザなのに凄いいい人なんだよな。
  • 「『こんなこと初めて』だけど……ばなナイス!」てヒッ!
  • 「じゅんじゅん~!掃除当番10回変わるから~!」のシーン、まひるちゃんのオーバーリアクションに一見注目が行くが、2週目だとやっぱり笑顔のばななちゃんにヒエ~ッ!ってなる。同担拒否大場の前でそれはやべえよ華恋ちゃん!

第5話「キラめきのありか」

  • まひるちゃん回。元々この回を目当てに見たのだが全話見た今でもこの回が一番好きだな。
  • ばななちゃんの「あんな華恋ちゃん初めて」でヒエ~ッ!
  • ばななちゃんの去年と同じキャストでという提案がB組に否定されている描写がある。これ初見だと「たまたまそれを見たまひるちゃんを焦らせる為の描写に見える」のが凄い。ばななちゃんの伏線をまひるちゃんでミスリードするのはこれで3回目くらいだが、この作品はこういう構成がとにかく上手い。
  • 華恋ちゃんと自分の仲の良さを他に見せつけるように他の戦いに乱入(ひかりちゃんを見てニッコニコ)。スズダルキャットが『かれまひと他の間に線を引いて分ける』。「お世話焼かせてよォ!」。野球のレヴューはホントに最高だ……。
  • 嫉妬のレヴューは「何回かレヴュー見てきたけど結局なんなんだ?」って思ってた人に、「あッ、こういうのもアリなの?」って思って貰うのに絶妙なタイミングで挟まれてると思う。
  • 中村彼方先生の歌詞は全編にわたって凄いが、恋の魔球の「ほら小さなひかりなんて真昼になれば消えてしまう」って歌詞は戦慄するくらい最高だ。
  • 「Yes. This is おいも」で、真矢様の印象が完全に「この人絶対面白い人だ……」ってなった。
  • めっちゃギャグみたいな回だが、まひるちゃんが「自分自身できらめきを持てる」ことに気付くこの回はすげえ良い回だよな……。序盤に出てきたビデオレターが前振りになっててホントに上手い。

第6話「ふたりの花道」

  • スタッフ「どうせお前ら百合厨はこういうのが好きなんやろ?」百合厨「はい」みたいな、ふたかお回。
  • 早速まひるちゃんがママみたいになってる……。
  • B組の二人が演出:眞井霧子、脚本:雨宮詩音という名前であることが分かるが、マサイ、アミメというキリン関連の名字になっているのが気になる。第一回メインキャスト選抜に選ばれていた剣崎眞子と中村景の名前にもなんか意味あるんだろうか。
  • 華恋ちゃんの「か”お”る”こ”ち”ゃ~ん」って、ぐずり方がめっちゃ可愛い。
  • オーディションの私物化良いよね……。5話の嫉妬のレヴューと続いて「こういうので良いんだ!」って理解に一役買ってると思う。ネット上の感想で気付いたんだけど「負けたらこうして貰うからな!」っていう双方の要求、どっちも二人一緒にいないと出来ない内容なんだよな。分かれるって選択肢が無い。
  • Cパートでとうとうばななちゃんの本性が姿を見せる。この回も良作なのにこれと7話目があまりに衝撃的すぎて煽りを食ってるところがあるのがもったいない。

第7話「大場なな」

  • この回実は8話の超作画の為に省エネ作画にして演出で繋いでいる回なのだが、視聴者に「一番印象的だった回は?」とアンケート取ったら確実にこの回が一番になると断言出来る凄い回である。
  • 時間ループものってもう主人公がやってメインの話にするのには食傷気味のネタなので脇役の話でやるのは意表を突かれた。しかもあくまで脇キャラの個人エピソードでメインの話には絡んでこないのが凄い。
  • U1やHACHIMANの「本当はSランクだけど面倒だからB」を散々笑っていた人間ほど「本当はSランクだけどみんなが大好きだからB」が刺さる……。
  • たびたび背景に出てくるミロのヴィーナスはどうやら不完全性の象徴らしい。
  • あれだけ強さを強調して描かれていた真矢様が凄いあっさり負けて滅茶苦茶ビビった。周回のバフかかってない最初の週でも普通に勝ってるのヤベえ……。
  • 「あの子も私の舞台に欲しくなっちゃいました!」でヒエ~ッ!となった(←何回目だよこれ)が、その後のEDがインストだったの本当に腰を抜かした。ボーカルが無いだけで演出になるという脱帽……。
  • この回を放送した後にYouTube無料再放送した運営は有能と言うほか無い。

第8話「ひかり、さす方へ」

  • 超弩級レヴューRe:Create回。前回力を蓄えていたことがよく分かる超作画・演出回である。この回はひかりちゃんの過去エピソード終了後すぐにレヴューが始まって終わったらすぐにEDで、日常描写ゼロの凄い大胆な構成。
  • ひかりちゃんの部屋が初っぱなから汚部屋で吹く。きらめきと関係ない素なんだな……。
  • 6話に続いてロリ華恋ちゃんのぐずり方がめっちゃ可愛い。泣き方が幼少期と現在で全然変わってない……。
  • レヴューのばななちゃんがイケボでびっくりした。あのカワイイ顔からこの声出てるのが信じられない。もっともこれで無敵に思えたばななちゃんにも勝てるかも?って目がようやく見えた。いつもの調子のまま戦われたら強キャラ感ありすぎて勝てる気しないもんなぁ。

第9話「星祭りの夜に」

  • 華恋ちゃん「良い……」ひかりちゃん「うん、良い……」が完全に「プロ同士多く語らない」で吹いた。華恋ちゃんが時々言う「○○です!○○ですよ~!」可愛くて好き。
  • 「『私の』純那ちゃんはじゅんじゅんなんて呼ばれてない」良いよね……。純那ちゃん本人の目の前で言うのも凄い。4話でアリバイ作りしてたときは「ばなナイス!」なのに、純那ちゃん個人だと全否定になるのなんでなんですかばななちゃん!
  • スタァライトがどういうストーリーなのかこの回で分かるが、ばななちゃんの「大嫌いよあんな悲劇!」が凄い同意出来てツラい。まぁ現実でもシェイクスピアの人気作が四大悲劇だったりするけど。
  • ネット上の評価で当時「せっかくばなな三部作のラストなのにレヴュー描写があっさりすぎる」みたいなコメント結構見たのだが、この回はレヴュー後のじゅんななながメインの回なので、こっちに尺割いた構成にしたの本当に良い。このシーンには純那ちゃんの良さめっちゃ詰まってる……。
  • 7話のEDがインストで、8話まで1番の歌詞だったのに9話のEDでは『その先の』2番の歌詞で、それをじゅんなななで歌うのさ、もう、ああ、良い……(←プロは多く語らない)

第10話「されど舞台はつづく」

  • 「掃除するから外に出て行きなさい。しばらく戻ってこないで」って言ってるまひるちゃんは完全にオカン。8話でかれひかが鉄板になって敗北者状態になるかと心配されていたがそんなことなくて凄い。
  • 真矢様がフランス語堪能で驚愕。4話のアリバイ作りでクロちゃんが自分以外に通じないからテキトーに言ってたフランス語が実は真矢様に通じてたの吹く。
  • 虹裏でキテル……→キテル……→ほら来た!って言われてて吹いた。
  • EDのスポットライト、自分の色では無く相手の色がお互いにかかっている。もう何度目か分からないがスタァライトはこういう表現が凄い上手い。

第11話「わたしたちは」

  • 華恋ちゃんのひかりちゃんキチが明らかになる回。
  • 「知らないでしょこんな寒さ」→「うん。こんなのはじめて」不意打ちみたいにじゅんなななオタを喜ばせる公式。
  • いつの間にか半年も経過していてこの作品で一番ヒエッ……ってなったかも知れない。
  • スタァライトオーディションに敗北するときらめきを失うが、奪われなくてもひかりちゃんがいないと華恋ちゃんのきらめきは失われる、という猛烈にキテル設定。華恋ちゃんがいたからロンドンオーディション後のひかりちゃんのきらめきがすべて失われずに済んだ設定と対になっている凄い設定だ。
  • この手の作品って、サブ主人公→メイン主人公の矢印強い一方で逆はあんまり無い作品多いんだけど、スタァライトは華恋ちゃん→ひかりちゃんの矢印の方がむしろ強いからかなり珍しい。
  • そんなことを考えていたのに、最初見たときラストで「なんでひかりちゃん全裸土下座してるの……」って吹いた。

第12話「レヴュースタァライト」

  • 棟を壊しに来る星がめっちゃ物理的な攻撃で吹いた。
  • 真矢様に続いてクロちゃんのフランス語を純那ちゃんとばななちゃんがナチュラルに理解しているのだが、鍋のシーンやっぱりイメージ映像的な何かなんだろうか。
  • 前回ラストの全裸土下座で笑っておいてなんだが、8話レビューの第二幕できらめきが大量の水の潤いで表現されていることを考えるとその反対が砂漠の渇きなのはめっちゃ直球な表現だな。
  • キリンが第四の壁の壁を越えてこちらに話しかけてきて「えっ!?」ってなって、その後のツダケンのテンション上がりまくり演技で鼻水拭いた。
  • OPのボタン復活を回収して「アタシ再生産」「あなたをスタァライトしちゃいます」で締めるレビューのオチ凄い。
  • 第100回聖翔祭版スタァライトは本来のエンディングの先があるというオチ。99回目にこだわっていて「大嫌いよあんな悲劇!」と言っていたばななちゃんが「ずっとあなたがたを見守っていました」ってハッピーエンドを締めるの尊い……。
  • 実はこのアニメの内容自体が作中作のスタァライトを踏襲していて、ラストの先があるのも踏襲してるんだな。「舞台少女は日々進化中!」が単なる華恋ちゃんの口癖かと思っていたら凄い重要だった。構成がやっぱり良い……。

全体の感想

(百合厨全開で感想書いておいてなんだが)演出と構成がとにかく素晴らしい作品である。もうあんまりアニメ見なくなってしまった人間なのだが、アニメーションという表現は面白いな!と素直に感心出来る内容だった。

Sponsored Link

各レヴューの曲が歌詞も緩急も作中の内容を明らかに反映しているのでかなり度肝を抜かれたのであるが、その辺のからくりをインタビュー記事で明かされている。

語り部の女神と九九組の魔王が語る!? 「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」レヴュー曲はいかにして作られるのか。中村彼方×小泉萌香インタビュー – アキバ総研

そういうわけで作中の内容・歌詞・楽曲の緩急が全部シンクロしていて、大げさな言い方ではあるが総合芸術とでもいうべき内容になっている。

リズと青い鳥もそうだったのだが、多人数が関わるアニメのような作品で個人でないと難しい複合要素が一体になった構成が出てくるのが本当に凄い。こういうイメージを複数人で共有するのはかなり大変である。

しかし凄い凄いって単語このページだけで何回も言ってしまった。最高の演出のアニメにたいして最高に語彙力の無い感想である。


Sponsored Link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。