SFマガジン 2019年2月号 (百合特集)


早川書房のSF専門雑誌SFマガジンが百合特集をしたら想定以上に売れに売れ、発売前に売り切れて新しく刷ってもまた秒速で売り切れを繰り返す異例の事態となった。

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●百合特集
「百合」――女性同士の関係性を扱う、創作ジャンル。2018年、百合とSFがさまざまな形で接近したことを契機とした百合特集  – Hayakawa Online

早川書房公式Twitterによると

ということで相当な反響だったようだ。そういうわけで購入難民が続出するわけだが私はなんとかAmazonで購入にこぎ着けた。Amazonに在庫がないので入荷したら連絡してねっているアラート設定を入れる→アラートがメールが来ていたので見に行ったら売り切れてるのでまたアラート設定……っていうのを2~3回繰り返してようやく注文出来た次第である。

特集の主な内容は早川書房のブログ記事が詳しい(→2018年に花束を。SFマガジン「百合特集」内容紹介)。複数のインタビュー記事があって、最初が百合姫創刊時の編集長中村成太郞と現編集長の梅澤佳奈子なのだが

中村:最初のきっかけは実を言うと、私が『ノワール』というアニメに大ハマリしたことなんです。あのアニメを見て『これは行ける!』と思い、<百合姉妹>の企画を提出しました。そのときは一度却下されてしまったのですが、その後『マリ見て』が出てきたとき「このヴィジュアルなら行けるだろう」と改めて企画して、創刊出来ることになりました。

とあって、百合姉妹(百合姫の前進となる雑誌)の創刊にノワール(記事)が関係しているとは驚きである。その後すぐにノワールの原案・構成・脚本であった月村了衛のインタビューが来るのもう狙ってるとしか思えない。

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月村了衛先生、ネット上で完全に狂気扱いされてバズった宮澤伊織の百合インタビュー記事(百合が俺を人間にしてくれた――宮澤伊織インタビュー)にも、切実な孤独やものを書こうという情動を感じられるって肯定的に受け止めていたり、自分の作品を百合と思って書いていたわけでは無いけれど百合を否定するのはそれが好きだった人の孤独を否定することになる。それに向き合うのが作家では無いかって言っててジ~ンと来た。茶化されることも多いこのジャンルに対してもすごい紳士だ。

ところでこのインタビューと、いとう階のコラムで前から名前は知ってた『機龍警察』に百合要素があるって初めて知った。『ノワール』好きだから気になってはいたけどそうならそうと言ってくれよぉ!表紙やタイトルから全然そんな雰囲気ないじゃねぇか。

最後に百合SFガイド2018と称して各ジャンルの作品が紹介されているコーナーがあるのだが、虹裏のナルトスコラで卑劣様が紹介してた剃毛小説こと四人制姉妹百合物帳が紹介されていて吹いた。紹介見る限りSF要素なさそうなんだけど、わざわざ入れたの何らかの卑劣な意思を感じる。

というわけで百合特集だったわけだが、ここまで想定以上の売れ行きになった理由はなんだったんだろうか。上でも取り上げた宮澤伊織の百合インタビュー記事がWeb上でバズったからなのか、「アニメ化めちゃくちゃ難しいって!」って原作ファンに心配されていた『やがて君になる』のアニメ版が想定の100000000倍秀逸な出来映えで百合クラスタ唖然だったからなのか……。

こういうことは偶然では無く必然的に同時に起きたりするので、百合作品豊作だった印象の2018年を締めるのにふさわしいタイミングだったのかも知れない。


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