ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

アメコミ原作のスペースオペラ映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズの2作目。マーベル社のアメコミの実写化シリーズであるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては15作目にあたる。

正直MCUだから見ておくかというくらいの動機で見たのだが、予想外に凄い面白かった。前回よりもギャグが多い一方で、反目していたメンバーが和解する「キテル……」シーン大過ぎだし、まさか泣ける話になってるとは思わなかった。

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スター・ロードを自称するいい加減なリーダー、ピーター・クイルを筆頭に、美しき暗殺者のガモーラ、毒舌なアライグマのロケット、樹木型ヒューマノイドで25センチまで再生したグルート、マッチョな破壊王ドラックスのガーディアンズの面々が、新たな危機に直面し、再び強大な敵と立ち向かうことになる様を描く。高慢な指導者アイーシャが率いる黄金の惑星で、小遣い稼ぎの仕事をこなしたガーディアンズ。しかし、ひょんなことからアイーシャを怒らせてしまい、追われる身に。危機に陥った彼らの前に、ピーターの父親だという謎の男エゴが現れるが……。 - 映画.com

SFコメディに近い作風であるが、同時に家族愛推しの泣ける作りになってもいて、まさしく笑って泣けるエンターテイメントである。ピーターの実の父親であるエゴが想像を絶するクソ野郎で、血が繋がっていなくとも家族愛が生まれるメンバー達とのいい対比になっている。

光の玉でキャッチボールをしていたときは「めっちゃいい話なんスよ……」って感じだったのになぁ。もうセレスティアルズが人間の倫理観とかけ離れ過ぎてるというか、脳腫瘍プレゼントを知った瞬間に間髪入れずに放銃するピーター良いよね。元々半分くらい疑ってかかってたからだろうけど。GotGのメンバーがアベンジャーズと一緒になっても戦力になるかなぁとか思ってたけど、エゴと戦うピーターはドラゴンボールキャラみたいな戦闘力だった。エゴって原作だとソーのヴィランらしい(そう考えると接点皆無だ)からその界隈のキャラ並みの力なんだろうか。まぁその力も10分も持たなかったけれども、ピーターがその力を捨てるのにまったく躊躇いが無いのいいよね。

2を見た後だと1の印象がかなり変わってくる(特にヨンドゥとネビュラ)の凄い。本人も言っていたが、真相を知るとヨンドゥがピーターを連れて行かなかったの当たり前だなぁって……。そのヨンドゥは最後に一つしかないスーツをピーターに託すわけだが、これとまったく同じことを1ではピーターがガモーラにやってるんだよな。

こういう泣ける描写とコメディの配分が上手いんだよな。乳首敏感おじさんが陽気に見えるのに、マンティスのエンパスを通して実は家族を失った悲しみをずっと抱えていることが伺えるシーンとか切ない。

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最後はかつて掟を破ったヨンドゥを破門をした仲間が、彼を盛大に送り出すというジ~ンとする場面で終わる。この人たち設定ありそうだけど何者なんだろう?と思ったが、初代ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなのか。次回にも出るかなぁ。ネビュラも離れちゃったけど、絶対3でガモーラお姉ちゃんがピンチになった時助けに来るよねこれ。

途中途中に幕間入りまくりなエンディングは「葬式というしめやかなシーンで終わる本作であっても、客を明るい気持ちで帰らせる」という気づかいを感じた。実際ニヤニヤしながら見ていたが、グレたグルートにピーターが「(今なら)ヨンドゥの気持ち分かるよ!」って言ったのは笑ったけど切ない……。毎度おなじみカメオ出演のスタン・リーは今回はウォッチャーと話しているという衝撃的な登場をしたが、これ今回は本人役なんじゃないか?凄いメタ表現だ。

Guardians of the Galaxy – The Complete Mixtape (Vol. 1 & Vol. 2)

作中の曲調べたいなぁと思って調べてみたら、案の定Spotifyに既にプレイリストが出来ていた。便利な時代になったものだ。

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