アニメ・漫画・ゲームの様なフィクション作品の表現問題に詳しい政治家である山田太郎の新書。創作に関する政治・法律に興味を持つ層からはすでにネット上で有名人である著者には、私も前から興味を持っていたのだが、ふと著作は無いのかと思って調べて見たら、割と最近に本を出していたので読んでみた。
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江戸しぐさの終焉 – 原田実
「江戸しぐさ」とは芝三光(しばみつあきら)なる人物が創作したマナー集のことを差す。実際には存在しないにも拘らず「江戸時代の人々はこのように振る舞っていたのです。だから現代の我々も~」という過去の時代に威光を借りた内容を持つ。
これだけならまだ良いが、驚くべきことにこの「江戸しぐさ」はマスコミを通じて広く流布されるどころか、文部科学省や学校教育のお墨付きを得て公共の教育の中に姿を見せるようまでなってしまった。その経緯や推察を扱う本。