シロップ SECRET 禁断×百合アンソロジー


「禁断」というテーマに引き寄せられる人にピッタリな闇の百合だらけ。執筆者は百合クラスタからすると有名な人ばっかりだし、昨今山のように出ている百合アンソロジーの中では個人的にあたりだった。

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たとえ、私たちの恋に出口がなくても。
先生×生徒、父の愛人×娘、陰キャJK×学園の女王様…誰にも言えない関係性の2人を描く禁断×百合アンソロジー。
【カバーイラスト】 フライ
【漫画】 森永みるく/缶乃/いけだたかし/伊藤ハチ/天野しゅにんた/タカハシマコ/吉田丸悠/郷本/松崎夏未/川浪いずみ/辻恵 – 双葉社

双葉社から発行されている百合アンソロジーシリーズ『シロップ』の第2弾。副題の「禁断」という単語にホイホイ引っかかって即Kindle予約ポチしたが、そういう人間に引っかかる作品目白押しのアンソロジーだった。

缶乃「それがあの娘のほしいもの」、同作者の「あのキス」こと「あの娘にキスと白百合を」(記事)はあんなに幸せ一杯夢一杯な内容だったのに、これはヤベえ。

このツイート見て「えっ?10Pしかないんだっけ?」ってなった。私があのキスのファンだから評価も信者贔屓な所はあるんだけど、三人の女の顛末をこの尺で納める漫画力すげえなと感心。

何も知らないような顔をしながら女の感情を弄ぶ女いいよね……。ところでこの闇そのものの作品が『性癖に正直に描いた漫画』って、か、缶乃先生……!?

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伊藤ハチ「ひだりの足枷」、最初執筆陣にハチ先生の名前を見たとき「テーマ『禁断』って言うけど、ハチ先生は普段から禁断しか描いてないじゃないですか」って思ったのだが、今回はロリ側が暗い感情を持っているというハチ先生では割と珍しい印象の作品。

「脚が届く範囲に鋭利な刃物を置いて自分は終始無防備」って、おね側が「ロリに殺されることで許されたい」ようにしか見えないわけですが、一方ロリ本人は殺意がバレてないと思ってるらしいところに「あ”あ”あ”……」ってなる。「純粋無垢なロリが人間くさい感情を獲得する瞬間を逃さずしゃぶりつくしたい」という伊藤ハチ文学の新機軸なのかもなぁ。

タカハシマコ「妹のアイスクリーム」、「その人ごと好きになるから大丈夫って」で明らかに動揺するお姉ちゃんいいよね……。ポリアモリーで恋のキューピッドや!

読み返すと序盤にある「ママそういう偏見大キライじゃん」「そんなの建前だよ 他人は良くても自分の子は特別だもん」って会話から、お姉ちゃんがずっとぐるぐる回ってきたであろう葛藤を感じられて切ない。

個人的に気になった作品はこの辺かな。テーマがテーマだけに不倫ネタが多い気がするが、闇の百合が好きな人はどれかしらヒットするんじゃないか。


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