NTR 寝取られ百合アンソロジー

百合姫の一迅社から「レズ風俗アンソロジー」(記事)、「すれ違い巨大感情百合アンソロジー」(記事)と尖った百合アンソロジーが出てきたが、続いて極めつけのようなテーマのが出てきた。百合はハッピーエンド主義!とか、背徳感みたいな感情に拒否感ある人には当然おすすめ出来ない。

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女性が女性のカラダで堕とされる───。
背徳の百合アンソロジー登場!!! - 一迅社

発売前からこれは攻めたなと一部で話題になっていたアンソロジー。NTR(寝取られ)というジャンル、百合に取らし会わせると解釈の仕方が幅広い。最終的に成立カップルが男×女になっても話が成立するからである。もっとも「想い人が男の方に行ってしまうが相手の幸せのために我慢して終わる」というタイプの百合作品自体は昔からたくさんあって……というかここ数年の明るい百合が主流になる前はその手の悲恋の作品の方が多かったんじゃないかな。

そういうわけでわざわざNTRを冠するからには煽り文にも有るとおり背徳感とかを押し出した作品に傾くわけで、アニメ化もした「捏造トラップ-NTR-」のコダマナオコ先生が表紙とトップバッターを務めるのは必然だったんだな。寝取られた側の主人公が(誰もが振り返る美人の朱音ちゃんが自分に必死になってるの優越感凄い……)ってなってて、さすがというか与えられたお題にクリーンヒットな内容だった。

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色々作品が載っているが、一番印象に残っているのが雪尾ゆき先生の「私は心に棲みつくことにした」。私、結ばれないなら相手の心に永遠に残ろうとする女好き!なんか幼馴染みだけど親友である一方で苛立ちの感情もある、っていう愛憎の両感情が切り離せないの好きなんだよな。雪尾先生ギャグよりの印象があったんだけどこういうのも描くのか。

NTRって尺が必要なテーマだと思うのだが、振り返ると全体的にページが少なくてそもそも描くの大変な状況だったんだなという感じである。基本的には悪い感情を漫画的に面白い内容に昇華させて描くにはアンソロジーの尺だと難しいよな。

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