ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト (Bloodstained: Ritual of the Night)

俺ブラッドステインドで悪魔城わかった!

悪魔城本家本元の開発者が顧客の望んでいるものを作った結果100万本売れた作品。「メトロイドヴァニアの作品をプレイしたい」と言う人がいたら真っ先に薦めたい。初クリア時間は約20時間。

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「BLOODSTAINED: RITUAL OF THE NIGHT」は18世紀の英国が舞台のゴシックホラー横スクロールアクションRPGだ。常軌を逸した「力」が…魔そのものがその城には蔓延る…そしてそのクリスタルには驚異的な魔力が秘められている。

主人公の名はミリアム、アルケミストの呪いをその身に受け、自分の体が徐々に結晶化していくという業を背負わされた孤児。自分自身を、そして全人類を救うため、ミリアムは城を舞台に戦う、諸悪の根源ジーベルを倒すために。

「IGAVANIA」(イガヴァニア)というジャンルを生み出した五十嵐孝司氏ならではの極上の物語を体験せよ。アイテムを集め作成、様々な用途の武器や装備、略奪品を解放し、無数の魔をそして待ち受ける獄烈のボスどもを倒せ! - PS Store

前置き

以前Steamでセールしてた時に購入したまんまだったのだが、Xbox Game Passに加入した(記事)らラインナップに入っていて、更にとうとうPS Plusの2021年2月のフリープレイ対象になって「う、うう……」となった作品。ようやくプレイすることになった。今が同時接続プレイヤーが一番多い旬だからね。結局3バージョン所有することになったけど、最初に購入したSteam版をプレイ。

最初GPD Win 2(PCゲームを携帯ゲーム機のようにプレイするために作られたクラムシェル型PC)で行けるかなと思ってインストールしてプレイしたのだが、水中ステージばりのもっさりムーブになってしまい駄目だった。2Dアクションだけど実際には3Dバリバリ(双龍の塔の表現とか凄い)だから重いんだな。

そんなだからなのかNintendo Switch版はかなりクラッシュするらしい(会話中にエラー落ちするんだとか)。携帯機に滅茶苦茶向いてるジャンルなのになぁ……。あとゲームオーバーからのリスタートに凄いかかるっていうコメントをネット上でちらほら見かけるのだが、Steam版だと全然そんな印象無かったのでCSの最適化が上手くいってないのかもな。

概要

元々『悪魔城ドラキュラ』のプロデューサーを務めていた五十嵐孝司氏が、コナミでは2Dゲームを作ることが出来なかったために退社して独立。2015年にKickstarterでクラウドファンディングを行って半日で100万ドルの資金が集まり、4年の制作をかけて2019年に発表となった。

その結果できあがった本作は、メトロイドヴァニアというジャンルにすごく純粋な秀作だった。何かのインタビューで「目新しさや斬新さを求めず、顧客が望んでいる探索型悪魔城ドラキュラを目指した」ということを言っているそうなのだが、もの凄い勢いでウンウンと頷いてしまう。まさしく「こういうのがいいんだよ!」と言われるような作品である。

メトロイドヴァニア作品はいくつかやっているんだけど、ソウルライクというべきなのか高難易度寄りの調整だったりして探索の方に集中してまったりやれるような感じじゃ無いのが多い。探索・収集方向に振った本作が「ああそうそうメトロイドヴァニアではこういうのやりたかった」って感じで良かった。日本人向けなのかもね。

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感想

どうみてもクールビューティーに見えたミリアムちゃんから放たれた、おばかボイスに唖然とした。3Dモデルに表情無いのに小清水亜美の名演で表情あるように見える。滅茶苦茶怪しいミズハスがそのまんまラスボスだったり、「そんなに気を張るような作品でも無いよ」というメッセージにも思える。ちなみにミズハスばりに怪しかったヨハネスは何にも無かった……。(余談だがヨハネスのCVはジョジョのジョナサン役の興津和幸氏なのだが、英語版はジョセフ役の人が担当らしい。ジョジョネタ多過ぎでしょ……)

難易度はあんまり高くないと上記に書いたが、斬月さんの初戦で死にまくった。ウェブ上の感想を見ると案の定みんな同じ感じらしい。ビルド要素有るゲームの常として選択肢の限られてる序盤が一番ツラいんだよな。このゲームはシャードがかなり強いし料理他のバフでどんどん強くなるので、この戦闘を過ぎると強化に次ぐ強化で楽になっていく。

さして詰まるところも無い……と言いたいところだが、列車の認証版のところは詰まって攻略見てしまった。なんのヒントも無いよねコレ?(と思ったがドミニクのところに通うとヒント出してくれるらしい。ストーリー上必ず聞く会話に入れておいてよ……)。あと水中を進むのに必要なシャードがボス撃破でなく雑魚敵のイカみたいなので手に入るのは唖然とした。お蔵入りになったボスでもいたんだろうか。

このゲーム、アイテムドロップ率の底上げが滅茶苦茶重要でLUK上げてドロップ率上げる「海賊王の指輪」付けて収集の度に出たら今までなんだったんだってくらい集まってビックリした。あのアイテムを作るためにこの素材をいくつ集めないと行けなくて、なのでそれをドロップするあの敵を倒してスクロールしてを繰り返して……って、収集時はモンハンみたいなゲームになってしまった。アクセラレイターを手に入れてからはもう通り魔みたいな動きになって「自分は今何やってるんだろう……」ってなった。

あと全然足りなかったアルカヘストの稼ぎ方を調べて実行してようやく色々作れるようになった。料理解体に9個も使うの多過ぎでしょ……と思ったのだが、初期はもっと少なかったので悪用されてアップデートで今の仕様になったらしい。ストーリー途中でもガンガン作れる方がいいと思うけどなぁ……。あと薄々気付いてたけどネット上の情報見てたら、やっぱり「うに丼」って「醤油」回収のために解体するのがセオリーなんだな。大抵の人が最初に獲得できる料理(「ぶっころしておくれ~!」でお馴染みのリンジーおばちゃんの序盤も序盤のクエストで貰える)でそりゃないよ……。

2段ジャンプ他の移動手段(リフレクションレイもインバートも仕様が凄い意外だった……。)も手に入れて散々探索して、料理もコンプリートし無事クリア。ラスボスのバエルはよく言われる弱いという感想より、バエルという悪魔の描写として原典に凄い忠実な作りをしていたことに感心した。どうやって表現するんだアレ?って思ってたら、こんなやり方あったとは。

終わりに

メジャーメーカーの有名クリエーターが独立し資金を募って人気のあったシリーズの流れを汲んだ作品を作る、って他にもありそうだがここまで綺麗に成功したIPって稀だと思う。やっぱり本家悪魔城は凄いなぁ……いや本家じゃないんだけど。

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