麻衣の虫ぐらし – 雨がっぱ少女群 全2巻


百合目当てで読んだのだが農業ネタが面白くて結局そっちメインで読んだ。「虫ぐらし」というか「害虫駆除と切っても切れない農業ぐらし」の方が実際の内容に近い。

社会人百合作品でもあるのだが、大抵OLと在宅勤務者が出てくるこのジャンルで農業という特定の職業テーマで仕事の内容に強くフォーカスしているという意味で結構珍しい。虫が出てくるからという理由で読まず嫌いするのは非常にもったいない作品である。

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年末に完結巻である2巻が発売された為いろんなところでおすすめされていたのだが、短いし良いなと思って読んでみた。読む前に一つの抵抗になっていたのが私が虫嫌いということだったのだが、写実的に描かれたリアルな虫がしょっちゅう出てきても普通に読むことが出来た。この作品を描く前は断筆宣言から9年という状態だった作家さんなのだそうだが、美少女描けるわ写実的な虫も背景も描けるわで滅茶苦茶絵が上手いし戻ってきて貰って凄い良かったなぁ。

表紙でなんとなくよくある清楚系なのかなと思ってた麻衣さんが割といい性格した姉ちゃんだったり、奈々子ちゃんが第1話から既に麻衣さんにキ印だったり割と意表を突かれた。一見弱そうに見える奈々子ちゃんが害虫とみたら即殺の思ったより図太い子で良い。

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全2巻(+特別編)作品だが、1巻と2巻でトーンが結構違う。2巻以降になると農業ネタからキャラクターのエピソードに重心が移動していく。中学校や高校舞台の作品と違って社会人百合は「先の人生をどうするのか」という視点が避けられない話になるが、この作品も2巻以降はそっち寄りの話になる。色々お辛い描写もあるが最後凄いハッピーエンドになって良かった。

ところで特別編読んだら、凄い現実寄りの話だなぁと思っていた本作にファンタジー要素があることにビックリ。普通の漫画だと来夏さんの方が主人公になりそう。また余談だが作者Twitterで

ってあって驚いた。父親蒸発のエピソード正直やや唐突だなぁと思っていたが、ちゃんと農業テーマに即した展開を用意してたんだなぁ。この後のツイートで「もしOKならその後の展開も大きく変わっていました」ってあるけど、最初からオチ決まってたわけではなかったのか。本来どうなったのかはともあれ、凄い大団円を見させて貰って幸せな気分です。


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