ブラックパンサー:暁の黒豹 – レジナルド・ハドリン

マーベルのヒーローであるブラックパンサーを主人公とした作品。メインの底本となっているのは2005年から開始したシリーズの1巻目『Who is the Black Panther?』で、更に最初はファンタスティック・フォーのゲストキャラとして登場したブラックパンサー初登場時のエピソードも収録されている。

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アフリカ秘境の国家ワカンダの王ティチャラ――彼こそスーパーヒーロー“ブラックパンサー"。しかし、他の追随を許さぬ超科学文明と豊かな資源を誇るワカンダに、スーパーヴィランたちの侵略の魔の手が迫っていた。西欧諸国の思惑と過去の遺恨がからむ死闘の行方は?

今年GW公開の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に新登場するキャラクターのコミックが日本初上陸。さらに、スタン・リーとジャック・カービーの名コンビによる『ファンタスティック・フォー』の歴史的な初登場エピソード2話も収録した決定的な1冊! - Amazon

今年の3月に単独映画が放映されるので予習で読んでみた。

ワカンダは希金属ビブラニウムを擁する独立国家ということでいろんな国に狙われるという立場にあるが、ベルギーの組織がフランス、アメリカ、イギリスからヴィランたちを募り、ワカンダの隣国ニガンダに取り入って侵攻を開始するというちょっと知的な作品である。ワカンダとブラックパンサーをアメリカ国防省の会議の説明を通して描写していくやり方もかっこいい。元々書かれた時代の世相を取り込むのがアメコミだけど、こういう描写入ると私みたいなスノッブ入ったのには嬉しいんだよね。

本編後にブラックパンサーが初登場した『ファンタスティック・フォー』(1961年シリーズ)#52-53が掲載されている。ワカンダに招待されたファンタスティック・フォーにブラックパンサーが襲い掛かってくるのが#52と、ブラックパンサーの因縁の敵であるクロウが攻めてきてF4との共闘で戦うのが#53。読んでて時代だなぁというか、ナレーションが(というかライターのスタン・リーが)しょっちゅう読者に対して話しかけてくるのが逆に新鮮である。今見るとデッドプールみたいだ。

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こういう収録って中途半端に終わることが結構あるのだが、初登場の話が完結するところまでしっかり入っていて嬉しい。クロウに父親を殺されたティチャラがブラックパンサーを継いで……みたいなオリジンの部分は結構変わっていないんだな。ところでこのクロウ、映画の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(記事)に登場しているらしいのだが全然覚えていない……。その頃はアメコミの知識たいしてなかったけど知ってたら「おお!」ってなったんだろうな。

ライターを務めたレジナルド・ハドリンが3Pに渡って「歴史的考察と将来への展望」というエッセイを書いていて、ブラックパンサーが大体どういう風に描かれていて自分はどう捉えているのかを書いている。これ読んで一番驚いたのは、海外のSF・ファンタジー分野を知る人間にとっては割と有名なクリストファー・プリーストが1998年からブラック・パンサーのライターをやっていたことである。映画プレステージの原作『奇術師』等の著者であるが、そんな仕事やってたのか……。  ←2018/2/3追記:と思っていたら同姓同名の別人だった。コメントで指摘してくださった方、ありがとうございます。

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「ブラックパンサー:暁の黒豹 – レジナルド・ハドリン」への2件のフィードバック

    1. 教えて下さってありがとうございます。本文中でも訂正を入れておきました。

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