「2008」タグアーカイブ

封印作品の憂鬱 – 安藤健二

本サイトは本質的にはゴシップに溺れない善の心を持っているが、自分の意思では業界への下世話な興味をコントロールできない……。

『日本テレビ版ドラえもん』『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』『みずのまこと版涼宮ハルヒの憂鬱』の3作品について、関係者の悲喜交々を追うルポタージュ。サブカルチャーに対する取材をしている同作者から複数出ているシリーズで、本書はその3作目として2008年に刊行された。

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GIRL FRIENDS 全5巻 – 森永みるく

百合業界では有名な森永みるくの代表作。百合って別に恋愛じゃねぇなぁと思うことが時々あるのだが、こういうはっきりと恋愛漫画してる作品を読むとそういう意識が顕著になる。百合って基本的に恋愛作品じゃ無いの?っていわれそうだが個人的にはそうでも無い。百合がA、恋愛がBならこの作品はA∩Bって感じ。

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フォールアウト3 (Fallout 3)

核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたFalloutシリーズの(外伝を除けば)3作目で、オープンワールドゲームとして大ヒットした。このシリーズは版権が複雑なのだが、ベセスダ・ソフトワークスが本作から権利を取得しており、『The Elder Scrolls IV: オブリビオン』制作チームによって新Fallout第1弾とでもいうべき作品になっている。

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オクターヴ 全6巻 – 秋山はる

一応百合のジャンルに属する漫画であるが、実際には「主人公(女性)が性関係を持った相手が女性だったアフタヌーン連載漫画」という方がしっくりくる。百合より、ジェンダーとかセクシュアリティという言葉が似つかわしい作品である。なお主人公が行きずりの男と寝るエピソードがあるのでそういうのが駄目な人は注意。

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この世界の片隅に(上・中・下) – こうの史代

2016年11月にクラウドファンディングによって資金を集めてアニメ映画化された作品。

舞台は1943年の広島県でそこから約二年間の期間、広島から軍港の街である呉に嫁いできた、すずを主人公とする日常もの作品。時代と場所でどのようなことが起きるのかはすぐに推察がつくことと思うが、しかしあくまでその状況下で生きた普通の人たちを書いた日常ものである。

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