デッドプール VS サノス – ティム・シーリー

死神デスの救出のためデッドプールとサノスがタッグを組む。大抵はラスボスとして登場していつもしかめっ面しているサノスだが、この度の道中では口角の上がる描写があったり内心を明かしたりする姿が見られる。

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“デス(死)”を救え! 恋のライバルである二人のありえない共闘によって、マーベル・ユニバースを揺るがす大騒動が勃発!
無限の力を持つ絶対的ヴィラン、サノスが報われない想いを寄せ続ける相手こそが、“死”を具現化した存在“デス”だった。一方、そんな彼女と相思相愛なのがデッドプールである。しかし、ある日デスが姿を消し、世界から死が奪われてしまう。彼女を探すため、恋敵二人は手を組むことになるが……。 - ShoProBooks

映画『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(記事)の感想をネット上で見ていたら「外見の印象よりずっとナイーブなサノスだが、彼が精神的に充実していたのはデッドプールと一緒にいるときだったんじゃないか」という意見を見て、そんな時期があったんかいと思って読んでみた。Amazonから届いたら112pしか無かったのでKindleで英語版買えばよかったかなと思ったが、デッドプールは軽口に混ざる北米圏の作品についての解説合った方が読みやすいからまぁ良かったのかもしれない。

宇宙中から”死”が消えるという「宇宙の生命半分消失」よりもある意味酷い状況となり、デッドプールとサノスがタッグを組み宇宙の死をつかさどるデスを救出することに。この三人、一応三角関係ということになっているが、デスがサノスにいい顔したってことあるんだろうか?『インフィニティ・ガントレット』(記事)では終始冷淡だったので、今回デッドプールと仲良くてびっくりした。本来こんな感じなのかな?

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奇妙と思われるタッグであるが確かにこの二人仲いいというかサノスが心を許している描写がたびたび出てくる。デッドプールを不死にした内心を吐露したり、死地にあってふてぶてしく生きる様を「見上げたものだ」って誉めたり、ラスボスやってないとこういう描写もあるんだなぁ。ああいう性格になってしまった大きな原因であるだろう母親と地獄で会うシーンがあるが、罵倒して攻撃してくる彼女をデッドプールがサッと倒して(意訳すると)「気にすんな」って趣旨の軽口言って、サノスが「…礼を言うぞ」とか言っててこれはあざとい……。

でも一番びっくりしたのはデッドプールがいつの間にか火だるまになってて「ぬおっ!」って素で驚いてたシーンである。この時攻撃してきたのは映画版『デッドプール』(記事)にも登場してたフランシスでたいして強い敵ではないと思うのだが、あのサノスが不意を突かれるとかサノっさん凄いリラックスしてませんか?

そんな珍道中もデスを誘拐していたセレスティアルズのエターニティ(この人デスと兄妹だったんだね)に辿り着いて終わりを告げる。セレスティアルズとかどうやって倒すんだ、また頓智とかで倒すのかと思っていたらデスが二人に不思議パワーを授けわりといい戦いに。サノスの言葉をそのまま受け取るならエターニティのデス誘拐はブラックハートがメフィストに近づく算段に利用されたってことなんだろうけどセレスティアルズってこんなショボイやつだったっけ……?なんやかんやあってエターニティとは和解して終わるんだけど、最後のエターニティさんなんか楽しそう。デップーさんと関わるとラスボスも笑顔で終わるんだなぁ。

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