元々ロボ作品をやりたかったがそれでは企画が通らないので美少女要素を入れて作ってみたら、完成したのは仮面ライダーだった(監督談)……という凄い作品。ロボバトルの要素はアツいし、バトル間のエピソードは視聴者の予想を裏切る展開で引っ張るし、百合的な見所あるしでかなり良いオリジナルアニメだった。
世界中の魔力が消失してから1000年近くの時間が過ぎ、すでに魔法は人々の記憶からもすっかり忘れられていた。そんな世界で生きる明るく元気な高校生、小日向満月は前向きに暮らしながらも、心のどこかに不安を抱えていた。
自分には何もない――。勉強も運動も得意ではない彼女は、自分だけにできる“何か”に憧れていた。
夜空の月がやけに大きく感じられた満月の晩。彼女はもうひとりの月の名を持つ少女、新月エルネスタ深海と出会う。それは魔法人形“アルマノクス”との遭遇でもあった。満月の運命の歯車が、軋んだ音を立てて今動き始める――。 - グランベルム
ついに明日放送開始・・! (こういうアニメではありませんがw) pic.twitter.com/3QN9GDjeLB
— ジミー ストーン Jimmy Stone (@jsq1988211robo) July 4, 2019
Sponsored Link
アルマノクスデザイン担当および総作画監督「こういうアニメではありませんがw」
私「お前~ッ!!!!!」
オリジナルで百合要素があってというわけで、放送前から百合クラスタ内で注目されていた作品。そういうわけで自分も見始めたのであるが、正直序盤で挫折しかけた。水晶とかロサとかの描写が露悪的で、そういうのでげんなりしてしまう私は「ああ、こういう子かぁ……」となったのである。他の番組だとウィクロスがこれで冷めてみなくなっちゃった。
なのであるが一時期離れていたところ、アンナの「ストーキングという名のライフワーク」が話題になってそれで戻ってきた。いや~戻ってきて良かった~。この辺から俄然面白くなる……というか中盤で寧々姉ぇが探偵役になり始めた当たりから面白いな。
ただ終盤だけなんかちょっと……いやまぁ理由は分かってるんだ。勝手な期待して勝手な幻滅しただけだってのは。色々あるけどなんだかんだでみんな蘇ってハッピーエンドになると思ってたんだけど、ビターというかシビアな終わり方だった。色々解釈できるように描写されてるけど、「死んだ人間は帰ってこない」んだろうな。
最初自業自得とも言えるアンナはともかくなんも悪くない九音ちゃんまで死ぬなんてあんまりだ……とか思ってたんだけど、アンナが魔力に(というか新月に)執着してたのがそもそもマギアコナトスの影響っていう酷い設定なので実際はアンナも何にも悪くないんだよな……。このマギアコナトスの設定が何でもありすぎたのが終盤う~んとなった理由の一つではある。新月「ハッ!アンナが私に執着してたのも……」水晶「それは関係無いにゅ」みたいな会話有っても良いのに。
百合厨の自分的に一番気になったのが四翠×水晶で、10話目ラストで四翠が蘇ったから、てっきり一緒に水晶攻略すると思ってたんだよなぁ。あの水晶がハニトラ食らった因縁の相手って、もの凄い妄想膨らんだんだけど。起きてみたら四翠まさかの天然お姉ちゃんだった。ささくれた心の隙間に入り込む冷徹で計算深い女みたいな印象持っていたのだが、終わってみるとスレた水晶の心に天然でスッと入っていったんだろうな……。
水晶は本来なら中ボスくらいのポジションのキャラなのに、マギアコナトスをあんまりはっきりとした描写したくなかったのか代わりにラスボスになってしまった感じがあるが、元々の設定に加えてハニトラ食らった過去があるのでなにやっても気の毒な奴というイメージになってしまった。
四翠が蘇ったタイミングって満月ちゃんの正体が判明した時期でもあるので、四翠×水晶に尺使えないってのはまぁ分かる。この辺の展開が凄い劇的で、9話ラストの絶望的な引きから
Sponsored Link
水晶「小日向満月ゥ!何故君が魔術師の家系でもないのに、グランベルムに参加できたのか!何故アルマノクスを召喚できたのか!(アロワナノー)何故なにをやっても普通なのか!(それ以上言うなー!)ワイワイワーイその答えはただ一つ…(やめろー!)」
ってネタが虹裏とTwitterで流行って、元ネタの仮面ライダー エグゼイド(参考リンク:ニコニコ大百科:宝生永夢ゥ!)も見て爆笑してたのにそれでも10話と11話はめっちゃツラかった。ピンナップとかで書かれてる日常が本編で出てこないよなぁと思ってたら、満を持して出てきた日常回の11話で「バイバイ」ってお前~ッ!!!!!吹っ切れた最終戦の満月ちゃんがまた凄い美人なんだよな……。基本的に良い子ちゃん主人公ってそんなに好きじゃないんだけど、こういう描写されるから凄い好きになってしまった。
藍井エイル作詞のOPとUru作詞のEDが両方とも脚本全部読んで歌詞書いたもんだから、薄々ネタバレソングだと思っていたのがこの辺の展開で確定的になってクラスタ絶望状態だった気がする。実際ラストはあんなんだったわけで……。(まぁ最終回って最初は「これシロッコのスイカバーじゃねえか!」ってのが一番話題だった気もするが)
やっぱりみんな復活して、
アンナ「し、新月ッ!あ、貴女も来てよくってよ!」
新月「……?」
とか、
水晶「四翠~♡にゅにゅ~ん♡」
九音「お姉ちゃんに近づかないでくださいッ(キリッ」
みたいなラストが良かったな……(あ、自分は水晶も救われて欲しい派です)。殺さなくても戦いが終了するルールのバトルロイヤルなのに、7人中4人死亡ってよく考えると酷いね。途中であんなに「真実を知ってしまったが為に主人公たちに真実を伝えるギリギリで死亡」枠状態だったのに生き残った寧々姉ぇすげぇな。ギリギリ合法伊藤ハチだったきぼねねが完全違法伊藤ハチになったから、後は滋賀県警に見つからないようにするだけだ。
とまぁ色々好き勝手言ったんですが楽しませて貰いました。Twitterでジミーが知らない設定一杯お出ししてるから、まだなんかやれそうな気もするんだよな……。惜しいとこもあるのでなんかあったらまた見たい。
関連記事
Sponsored Link