早川書房のSF専門雑誌SFマガジンが百合特集をしたら想定以上に売れに売れ、発売前に売り切れて新しく刷ってもまた秒速で売り切れを繰り返す異例の事態となった。
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やがて君になる 公式コミックアンソロジー
人気百合漫画『やがて君になる』の公式アンソロジー。市場の小さい百合作品でありながら異例のヒットを飛ばした本作品、アニメ版がファンの不安を覆す高品質、スピンオフ小説(記事)に業界定番の作家を連れてきて、このアンソロジーでも有名作家をゾロゾロ揃えて、電撃も作品を大事にしていることがビンビンに伝わってくる。
やがて君になる 佐伯沙弥香について – 入間人間
告白なんてされたのは初めてだった。 なにを考えればいいのかも分からない。 ……そして、これからずっと先に、ふと振り返ると。 最初に告白してきたのが女の子だったのは、そういう運命の暗示だったのかもしれない。
人気百合漫画『やがて君になる』(記事)のスピンオフ小説。著者は『安達としまむら』シリーズの入間人間。
本編中において「もう絶対勝利させては貰えないサブポジション」でのたうち回る佐伯沙弥香先輩が主人公。本編読んでいると主役カップルよりもずっと心情描写に印象が残るキャラで、外伝で掘り下げするとなったら他には考えられないという人物でもある。スピンオフ作品は原作知ってるとなんか違うなという違和感が出ることも多いのだが、後書きで原作者が「あまりに紛れもない佐伯沙弥香」と書いているとおりでさすがと言うほか無い。
私の百合はお仕事です! – 未幡
『店員が少女漫画の様な振る舞いをして、客は百合を期待して見に来るというコンセプトの喫茶店』が舞台という「見世物としての百合が前提になっている」ありそうで見かけない設定の百合漫画。ここに普段から外面使ってる主人公がやってきて二重に裏表が絡むトリッキーな仕掛けになっている。
クレイジーサイコレズ
アニメ作品などで印象的だったクレイジーサイコレズへの雑感。女性の中に渦巻く嫉妬や執着や独占欲というネガティブな感情大好きな人たちへ送る、迷惑なレズ博覧会。独りよがりな気持ちを一方的に押しつけるレズいいよね!僕も大好きだ!
少女☆歌劇レヴュースタァライト
2018年に見たアニメでもっともハマった作品。舞台・アニメの両方で展開するブシロード発進のマルチメディア企画で、非常に凝った演出と構成で度肝を抜かれ、百合厨にも大変に優しい内容で完全にスタァライトされてしまった。
GIRL FRIENDS 全5巻 – 森永みるく
百合業界では有名な森永みるくの代表作。百合って別に恋愛じゃねぇなぁと思うことが時々あるのだが、こういうはっきりと恋愛漫画してる作品を読むとそういう意識が顕著になる。百合って基本的に恋愛作品じゃ無いの?っていわれそうだが個人的にはそうでも無い。百合がA、恋愛がBならこの作品はA∩Bって感じ。
神無月の巫女
いま俺に出来るのは、せいぜい地球を救うことくらいだけど。お前たちの為にケジメをつけたいんだ
2004年放映。まだ百合作品の数が少なかったころに放映された金字塔的な作品であるが、最大の見所はカワイソーマさんことソウマさんのイケメンぶりである。
パルフェ おねロリ百合アンソロジー 既刊2巻
おねロリアンソロジー。2巻に掲載されている、伊藤ハチの『姉の秘密』が凄い好み。
お姉さんとロリという許されない関係を、可愛い・優しい雰囲気に包んで発表してきた「おねロリ界のトップランナー」が、マイナージャンルで2巻まで行くだけでめでたいアンソロジーの末尾を「おねロリは虐待」で結んだ事実はそれだけで強烈な文学性がある。
キミイロ少女 – 未幡
百合姫で「私の百合はお仕事です!」(記事)連載中の未幡先生のデビュー短編集完全版。「わたゆり」連載直前に百合姫に掲載され、完全版で本作に収録となった短編「青春は始まらない」(完全版表紙の二人が出てくる作品)が好き。