2018年にWeb上に掲載された読み切り漫画の感想まとめ。ラインナップは以下の通り。
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- 村肝篤仁「湿度が高すぎる」
- 平野稜二「勇者ご一行の帰り道」
- とみもと祐理「金曜日の天使」
作品毎の感想
村肝篤仁 - 湿度が高すぎる
https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632735365
8月3日掲載。ジャンプ+読み切りシリーズであるが「アフタヌーン四季賞じゃねえんだぞ!」といいたくなる内容。読後感を圧倒的に表現するタイトルがとにかく秀逸である。
卑しい娘大好き侍の拙者にドロシー殿盛大に刺さりまくったで候。「お母さんは女だったのかな…」→「私も…私も女だから……」は鳥肌すぎる。この作品は虹裏img経由で知ったんだけど、こういう娘に湿度って表現を日常的に使うあの場所にとってドンピシャすぎたよなこれ……。
フルカが医者だったことをガイに伝えたのは、「賃金をくれる座ってる人」が悪気なく教えてしまった感じをぼんやりと考えてたんですが、本編を見ると、これはどう見ても伝えたのはドロシーですよね。
— 🥦むらぎも🥦 (@muragimo1) August 2, 2018
卑しさを後押しするような作者本人のツイート。普通に雇い主でいいじゃないですか、村肝先生ェ!
平野稜二 - 勇者ご一行の帰り道
https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632706507
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8月2日掲載。ジャンプ+読み切りシリーズ。勇者がいて魔王がいて……という設定の話の時点でもういつもなら読まないんだけど、話題になってたので見てみたら凄い良かった。
正直なところ途中でオチは読めたのだが、そのことが大してマイナスに働かないくらいいい。ここぞというところで使われて凄い印象に残るカラー表現はWeb掲載作品ならではという感じでおお……となる。しかし「プロだから多くを語らないじゃない」けど、こういう作品は「いい……」としか言えないなぁ。
とみもと祐理 - 金曜日の天使
https://www.sunday-webry.com/contents/35253
4月21日掲載。ゲッサン本誌あるいはサンデーうぇぶりでの連載権をかけた新人漫画賞「ゲッサンルーキーズ」のエントリー作品だったのだが、この作品の存在を知った時点で投票終わってたので応援出来なかった……。まぁ短編特有というか連載に向いてる内容ではないもするんだけど。
ジャンル的には百合作品なのだが、焦点は女性同士の恋愛「ではない」ので、苦手な人も読んで貰ってラストで変な声上げてください。私は上げました。素ン晴らしい漫画力!
追記:2019年8月頃、サイトリニューアルによって読めなくなってしまった模様。非常に残念。
【過去の漫画について】
サンデーうぇぶりさんにて公開されてた読切
・金曜日の天使
・フルチョイスな彼女
の二作品がサイトリニューアルにつき読めなくなってしまったようです
読んで下さった皆さん、改めてありがとうございました…!— とみもと祐理 (@yuriyuriozya) August 8, 2019
終わりに
見事に「こりゃ連載に向いてないな……」って内容ばかり。いやでも短編は短編の戦場で戦うように作って貰う方がいいんですよ。連載に繋がる余地を残すより、作品の完成度重視で作って貰った方が。いずれもそういう意味でいい作品でした。
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