ピュア百合アンソロジーひらり、 全14巻


2010年から2014年にかけて計14巻発行された新書館の百合アンソロジー。まだ百合の供給が少なかった時代に毎回400ページ前後の大ボリュームで発行され、界隈の中では現在でも高く評価されている。

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以前から名前は知っていて読んでみたいと思っていたが、読む機会が無かった百合アンソロジー。入手困難かなぁと思って調べてみたらAmazonで全14巻セットが2500円で買えた。や、安い……。一時代前のもので特定の層に評価が高いがプレミアって訳でもないものってこうなるのか。こんな簡単に買えるんならもっと早く見ておけば良かった。

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作品も多いので気になったところを箇条書きで

  • 三角関係百合の話題で名前を聞いた覚えのある雨隠ギド先生の「一瞬のアステリズム」から1巻が始まるので個人的なことだが驚いた。雨隠先生はこの先も常連なのだが打率凄い高い。色々あるけど、10巻掲載の「大人の階段の下」が一番好きかな。
  • なんとなく最近の作家というイメージがあった未幡先生が第1巻から載せていた。この頃から描いてたんだな。もう短編集で全部既読だが、単行本はひらり、コミックスでは無く百合姫コミックスから出ている。この辺の経緯は単行本あとがきでぼかして描いてたが色々あるんだろうな。
  • アニメ映画化もされた高嶋ひろみ先生の「あさがおと加瀬さん。」が2巻目から不定期掲載。ひらり、掲載の作品でもっとも有名なのは多分これだろう。
  • 5巻から平尾アウリ先生が参戦。「こんな切ない話も描けるんじゃん!」というのも「うん、いつもの『ジャンル:平尾アウリ』だ(得心)」っていうのも両方ある。7巻の「やわらかな夜」とか10巻の「あの子のしてくれなかったこと」みたいに、シリアスよりになると後悔や取り戻せないものが主題になるんだな。
  • 磯谷友紀先生を本短編集で知ったのだが、5巻の「さようならむつきちゃん」といい12巻の「少女の魔笛」といい、年齢差で上手くいかなかったり幸せな未来が来ないのに突き進んでしまう話好きなんだろうか。いや私は好きなんですけどね。
  • 四ツ原フリコ先生も本短編集で知った。7巻の「恋を描く人」とか、12巻、14巻連作の灰被りモチーフの義理姉妹百合好きだな。一見意地悪なお姉ちゃんだけが実は「何の条件も無しに当然のように本物の家族扱いしてくる」の良いよね。
  • 12巻掲載の中村カンコ先生の「つばくま!」でビックリした。アニメ化もした「うちのメイドがウザすぎる!」って最初ここで掲載してたのか。
  • 残すとこと2巻の13巻になってとうとう伊藤ハチ先生が参戦。13巻掲載の読み切りが「ケモ耳もおねロリもない同年齢の学生百合!こういう話描けるんだ!」と思っていたら、14巻の読み切りがやっぱりケモ要素有りのおねロリだった。頑ななおねの心を、女神様に人間にして貰った元ケモのロリが氷解するという伊藤ハチ文学の王道のような内容である。この頃はまだ犯罪臭そんなにしないね。

掲載されている作品は読み切りでは無く連作になっているものも結構あるのだが、14巻で休刊になるのが突然だったのか、どの作品も全然最終回然として描かれてない。月刊ウィングスに掲載が続いた「あさがおと加瀬さん。」みたいにはどれも行かなかっただろうから、中途半端になっちゃったのもあるんだろうなぁ……。


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