ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆 – 上遠野浩平

上遠野浩平の老舗ライトノベルの最新刊である。私はKindle待ちだったので紙の本で読んでいる人からは約二ヶ月遅れて読むことになった。

谷口正樹と、カミールこと織機綺が再登場。ちなみにスプーキーEが夢の中ではあるもののまた登場(またかよ!)。統和機構のメンバーの一部が集まってできた<アンチタイプ>と<カウンターズ>という組織が、合成人間でありながら特別な能力を発現させていないカミールの特異性に注目し、彼ら合成人間の未来に関わりうる可能性の奪い合いを始める。

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タイトルのオルタナティヴ・エゴに関する話だったが、自分でもよく分からないことに突き動かされる(で、ブギーポップに「君は○○なだけだったんだよ」って言われる)って今までさんざんやってるよな。上遠野恒例のテーマなんだろうけど、なんだかジョジョのノベライズ企画で書いた「恥知らずのパープルヘイズ」のフーゴが想起された。

多分発端の描写自体は荒木飛呂彦が書いて、それに上遠野浩平が理由やオチを付けたから印象が強いんだろう。

あと今回で合成人間がどういった経緯でどうやってできるのかが割と詳しく語られる(あれ今までも語られてたっけ?)。ブギーポップでは多分初の妹キャラが出てくる(いきなり「お兄ちゃん!」とか言い出してビックリした)が、統和機構のこの辺のキャラの過去とかどうなってるのかが相変わらずよく分からない。改造される前の状態とかの記憶ってどうなってるんだ?元々兄妹だったってことなんだよな?ビートのディシプリンでカーメン絡みのオチでこのあたりに触れてた気もするんだけどもう忘れちゃったな……。

ところで相変わらず電撃文庫のKindleはやる気ないというか、レイアウトの工夫が無いというか、口絵が横長固定でいちいち拡大しないといけないのは面倒くさい。しょうがないなぁiPhoneじゃなくてiPadで見るかってやったらこっちでも同じなんだよな。普通に片方ずつのページで出せばいいんじゃあ……。発売日が紙の本から遅れているのもいい加減なんとかしていただきたいものだ。

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