この紙きれとライターには一財産かかったが、それだけの値打ちはある──なぜなら、この二つが彼の持論の正しさを証明してくれるからだ。“〝本物”〟という言葉に実はなんの意味もない以上、“〝偽物”〟という言葉もまた無意味だ、と
SF小説家フィリップ・K・ディックの代表作。第二次世界大戦が枢軸側の勝利で終わった世界を書く歴史改変SFであり、1963年のヒューゴー賞長編小説部門を受賞している。
同様の設定の歴史改変作品は他にもあるが、『作中で、連合側が勝利した設定の小説がブームになっている』という入れ子の構造を採用し、著者が書き続けた「本物と偽物」というテーマに絡めたところがフィリップ・K・ディックのオリジナリティを発揮していると言える。
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人気シリーズ作品でありながら自分は今までやったことが無かった……のであるが、仕事の付き合いがある人の勧めでやってみた。……のだがクエストに行くのに毎回抵抗を感じるようになり、結局未クリアのまま放置になってしまった。
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2010年放映作品。一般的には間違いなくマイナーアニメであるが、ふたばちゃんねる二次元裏板(通称、虹裏)という特定の場所において、「けいおんちゃん」「おのる」等のネットミームが散々作られ、ここだけでは現在も時折話題になる、という特殊というかカルトな人気を持っている。
散々「けいおんちゃん」呼ばわりしていたくせに実際には見たことが無かったのだが見てみた。なおAmazonプライムビデオで見たので、番外編(7.5話と13話)は未視聴。
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キャプテン・アメリカシリーズの第1作目であり、マーベル社のアメコミヒーローを同一の世界観で描く、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第5作品目。
第2次世界大戦中に米軍兵としてナチス傘下の組織ヒドラと戦う話だが、続編以降で戦っているヴィランの方がよっぽど強いはずなのに、仲間の一般兵と協力して戦車とかに勝ってるの異様に強く見える。現実に存在して強さの指標が分かりやすいからだろうか。
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アメコミ会社マーベルのキャラクターを同一の世界観で映画化する「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の12作品目。この作品でフェイズ2が終了となる。
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『マイティ・ソー』シリーズの第2作目。マーベル社のアメコミクロスオーバー企画のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては8作品目となる。
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マーベル社のアメコミキャラクターを共通の世界観で映画化したマーベル・シネマティック・ユニバースの第4作品目。アベンジャーズ以降だと気のいい兄ちゃんって感じのソーも、第一作目だと確かに傲慢な暴れん坊っていう感じである。
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生粋の映画ファンだが映画を語れる友人が誰もいない主人公、木根真知子の拗らせライフを描いた漫画。実在する映画に対してつまんなかったって話も普通に描いていて作者自身のリアルの悲喜こもごもが伺える。
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テッド・チャンの短編SF小説『あなたの人生の物語』(記事)の映画化。原作が持っていた、異なる宇宙観の受け入れによって自らの内面が変化していくという部分を科学で説明していく面白さがオミットされている感じはちょっと残念であるが、思ったよりよく出来ているように感じる。
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2016年放映されたSF映画『メッセージ(Arrival)』(記事)の原作となった短編『あなたの人生の物語』を含む短編集。
宇宙人とのファーストコンタクトから彼らの言語を学び、それが宇宙の捉え方に変容を及ぼす表題作は非常に衝撃的。収録された作品には表題作に限らず、『認識の変化によって自らも変化する』というテーマが共通して存在している。
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