戦争ではなく、戦争をする人間やマフィアを相手に商売をする武器商人を主人公にした作品。一応フィクション作品ではあるのだが、実在の人物複数に取材をしたうえで書かれており半分実話に基づく。メインになるのは銃撃戦ではなく、軍事を商売にして成り上がっていくビジネスマンである。
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実話が元になっているだけあって、かなり興味深い作品。ソ連の崩壊に伴ってダブついた武器を途上国に売って大儲けしたり、リベリアの大統領(リベリア内戦を起こしたチャールズ・テイラーがモデルと思われる)と取引したり、近現代史との絡みも面白い。
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大ピンチに陥ったはずの主人公のオチは、モデルの一人であるビクトル・ボウトの実際の経験であることも相まって印象的である。テロップで示される事実も実に空しい。彼らは「必要とされている」のだ。
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