2019年にWeb上に掲載された読み切り漫画の感想まとめ。ラインナップは以下の通り。
Sponsored Link
- 散田島子「 わすれてしまうわたしたち」
- 藤本タツキ「妹の姉」
作品毎の感想
散田島子 - わすれてしまうわたしたち
https://comic-days.com/episode/10834108156659883843
6月13日掲載。第75回ちばてつや賞大賞作品で、モーニング2019年28号の誌面とともにWebでも掲載された。
ネットアイドルとファンを題材にしたまさしく現代的なテーマの切り口の作品である。しかしそこで語られているのは「新しいものに気を取られてはあれほど夢中になっていたものも忘れてしまう移り気なわたしたち」という普遍的な内容であり、アイドルに限らず様々なものに適用出来るテーマだ。
Sponsored Link
こういう風潮をくさすだけの人間は色々な場所で見かけるが、本作品はそうはせずに肯定的に昇華したラストに持っていて好印象。いいよね……。
藤本タツキ - 妹の姉
https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156652911821
5月3日掲載。ファイアパンチ作者、藤本タツキの短編。「元々ウルトラジャンプに掲載されていた読み切りを、週刊少年ジャンプ掲載のチェンソーマン2巻発売を記念して5/14まで無料公開」という形式だったので現在は読めない。この作品ネットの方々で盛大にバズったのでなんかもったいないなぁ。
現在、週刊少年ジャンプに連載しているのが信じられないくらいアフタヌーン四季賞的な方向の作品である。妹が姉に向ける一途な憧憬と、対照的に姉が才能溢れる妹に向ける愛憎含んだ複雑な感情を描いた内容なのだが、こじれそうなテーマに見事に爽やかなオチを付けている。素直に「上手い!」と言ってしまった。確かにお姉ちゃんは妹ちゃんが思うような凄い人だったよ。男前すぎる……。
関連記事
Sponsored Link