2020年放映。先鋭的な時間ギミックを盛り込むことで知られるクリストファー・ノーランの真骨頂と呼べる作品。難解と言われつつも本筋は理解できるように作られていたり、最後に待っている友情には感動できたり、ノーランは自分がやりたいことと大衆に歓迎されることを作品に巧く盛り込む名手だと感心する。 続きを読む テネット (TENET)
「2020」タグアーカイブ
魚豊『チ。-地球の運動について-』全8巻
2020年~2022年に渡って『ビッグコミックスピリッツ』に連載された。数多くの賞を受賞し、2024年にアニメ化もされている。
もう既にもの凄く評価されている作品なので、そこに安心してちょっと言いたい。「非常にエンタメしている傑作である」という点は大前提として、その上でやっぱりあんましこの作品好きじゃ無い。
Science Fictions あなたが知らない科学の真実 – スチュアート・リッチー
2020年発行。タイトルのイメージで疑似科学の本っぽさがある(「真実」って単語もう使いづらいよな……)が内容はむしろ逆。フェイクニュースはびこる現代で最期の拠り所となる科学の分野ですらその確からしさは数多の要素によって脅かされている、という内容の書籍である。
塩田武士『デルタの羊』
「俺たちはあまりに善人だ。すぐに『好きなアニメがつくれるだけでも』って考えてしまう羊だよ。もちろん、俺はそんなアニメ人が嫌いじゃない。でも、誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」
「で、おまえがその羊飼いの大役を担うって?」(p248)
2020年発行。アニメ制作を題材としたポリティカル・フィクション。
著者は元々アニメにはまったく興味のない人で、本書の調査で初めて本格的にアニメを見始めたらしい。実在の未解決事件を小説化し映画にもなった「罪の声」が代表となる社会派作家なのだが、ここからなんでアニメの作り手側を題材にした作品を作ろうとしたのか興味深い。 続きを読む 塩田武士『デルタの羊』
赤坂アカ・横槍メンゴ『【推しの子】』
2020年~2024年連載。「かぐや様は告らせたい」作者、赤坂アカ原作の作品で、アニメ化をきっかけにそれまで読んでいた読者が唖然とするほどの大ヒットとなった。
掲載誌のヤングジャンプで本日最終回を迎えたわけだが、色んな意味で「何だったんだろう……」となる作品である。
エヴァンの残したもの (Evan’s Remains)
アルゼンチンのインディーゲームスタジオmaitan69がKickstarterでのクラウドファンディングを経て世に出したアクションパズルゲーム。キモの部分がストーリーにあり、いわゆる『ネタバレ厳禁』タイプの作品で2~3時間でクリアできる。
以下の文章はネタバレ有りの感想になるので未プレイの方は注意されたい。
ロンリーガールに逆らえない – 樫風
通称「ロンガル」。今時珍しい位の王道中の王道の百合作品で、百合漫画大賞2021の1位に輝いた。まさか1位になると思っていなかったので「自分も好きだけどこんなに人気だったの!?」ってなった。
続きを読む ロンリーガールに逆らえない – 樫風
ドゥームズデイ・クロック – ジェフ・ジョーンズ
アメコミ界を以前/以後で切り分けるほどの影響を与えた伝説的作品『ウォッチメン』の続編に当たる。とはいうものの前作のような読者に高いIQを求める内容ではなく、DCキャラクターを使ったクロスオーバーとして読むべき作品である。
一度だけでも、後悔してます。 全3巻 – 宮原都
合格のための! やさしい三角関係入門 全2巻 – 缶乃
百合漫画『あの娘にキスと白百合を』作者、缶乃の最新作。通称『やさかん』。
決まった二人の固定カップリングが好まれる傾向にある百合界隈に、あえて三角関係という真っ向から対立する要素を中心に据えて挑む作品。