2017年1月から個人型確定拠出年金(通称iDeCo(イデコ))という形で誰でも確定拠出年金を利用できるようになった。本書はその制度の紹介と利用方法を新書の形で簡潔にまとめたもので、インデックスファンド運用をする前提での使い方が書かれている。
バットマン:ロング・ハロウィーン – ジェフ・ローブ
映画『ダークナイト』に大きく影響を与えた、ミステリ、ノワール仕立てのバットマン作品。バットマン、ゴードン、デントの結束が崩壊し、事件が終了しても誰が犯人だったのか明確にはならない、終始陰鬱な話である。
読んだ後に気が付いたのだがこのタイトルって、作中では「ハロウィーンから始まった一連の事件」を指しているが、メタ的にはバットマンの登場でマフィア勢力が弱くなって、代わりに「仮装した個人(ヴィラン)が台頭する長いハロウィーン」が始まることを暗示しているんだな。
マイティ・ソー バトルロイヤル
マーベル作品クロスオーバー企画であるマーベル・シネマティック・ユニバースとしては17作品目、マイティ・ソーシリーズとしては3作目にあたる。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの様なSFをやりながら、北欧神話由来のエピソードもこなし、コメディ調で明るい娯楽大作である。3部作でダントツ一番面白いが、3作目が一番って珍しいのではないだろうか。
三惑星の探求 (人類補完機構全短篇3) – コードウェイナー・スミス
コードウェイナー・スミスの人類補完機構全短篇集の完結編。未訳だったものや、訳されていたものの単行本に未収録だったものなどが多い貴重な巻である。
サザーン・リーチ1 全滅領域 – ジェフ・ヴァンダミア
こんな情報を調べる程度なら、だれであっても、たいしてむずかしいことではないかもしれない。それはわかっている。だが、この日誌を読む人間には、わたしみずからこう記すことで、わたしが客観的で信用のおける人間であるとみなしてもらえるのではないかと思う。 (p90)
2015年ネビュラ長編小説賞受賞作品で映画化が決まっている。サザーン・リーチ3部作の1巻目で、異常な生態系を有する謎の領域<エリアX>に入った調査隊のメンバーが目にする異様な光景を書いているが、その設定からは想像もつかないほどに主人公の内面描写に比重が置かれている作品でもある。
総合タワーリシチ 完全版 – あらた伊里
人気を博したものの雑誌の休刊に伴って終了したハイテンションコメディ百合漫画が完全版になって登場。きららあたりに載っていても良さそうな明るい本編に対して、どストレートな百合描写のある描き下ろしに作者のリビドーを感じる。
グリムドーン (Grim Dawn)
Diabroライクなハック&スラッシュゲーム。3周してから真のスタートとか言われている作品だが、とりあえず自分のプレイ範囲はDLC無しの範囲(Act4まで)をノーマルで一周しただけ。
ブレードランナー 2049
パチモンみたいなタイトルであるが、前作見てないと作品の理解が半分以下になるレベルでブレードランナーの続編である。後世のポストアポカリプス作品に多大な影響を与えた荒廃の空気がこれでもかってくらい描写され終始暗いエピソードが続く。私は主人公のKに肩入れしていたのですっかり暗い気分になってしまった。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? – フィリップ・K・ディック
海外SFのフィリップ・K・ディックの代表作の一つで、映画『ブレードランナー』の原作として有名な作品。賞金稼ぎであるリック・デッカードにアンドロイド狩りを通じて起きていく心境の変化を描く。
バットマン:イヤーワン/イヤーツー
バットマンのオリジンである『イヤーワン』、それに続く『イヤーツー』を収録。人気ライターのフランク・ミラーが担当しているイヤーワンの評価が高いようだが、個人的にはバットマン設定の美味しいところが山盛りになったイヤーツーの方が好き。