パルフェ おねロリ百合アンソロジー 既刊2巻

おねロリアンソロジー。2巻に掲載されている、伊藤ハチの『姉の秘密』が凄い好み。

お姉さんとロリという許されない関係を、可愛い・優しい雰囲気に包んで発表してきた「おねロリ界のトップランナー」が、マイナージャンルで2巻まで行くだけでめでたいアンソロジーの末尾を「おねロリは虐待」で結んだ事実はそれだけで強烈な文学性がある。

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おねロリというジャンルがそこまで好きというわけではないのだが、2巻に掲載されている伊藤ハチ作品の闇が凄いと聞いて1・2巻合わせて読んだ。実際凄かった。

パルフェ1

おねロリ専門のアンソロジーはこの本が初らしい。そんな記念すべき本書は、伊藤ハチの「月経の際に卵を産む鳥族の女の子が初潮を迎える話」からスタート。パルフェ2に掲載されている話とは違って終始明るい話だが、いい話風に描いているだけに余計狂気が際立つ。

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パルフェ2

お姉さんとロリの明るい作品が続くなか、ラストに伊藤ハチの作品が「おねロリの闇教えたるわ」とばかりに掲載されている。それまでに掲載されている作品とトーンがあまりに違い過ぎて、ラスト以外には載せられない内容である(仮に冒頭に置いたらそれ以降の作品どんな顔して読めばいいのだろうか)。

姉さんがしていることは優しい虐待だよ

というラストのフレーズは「行為の主体が女性であっても相手が未成熟であれば罪に問われる」という単純な文意というよりは、「本当に大切な人」とするキスを実妹である自分ではなく連れ子相手にしていることへの嫉妬を、その一般常識の中に隠した発言ととれるだけにより一層強烈である。そこから感じ取れる、同じ産道も通ってないくせに記事)という意識が(「せっかく馴染んできた家族が壊れちゃう」と作中で考えているにもかかわらず)崩壊を厭わず突き進んでしまう未来を示唆していて素晴らしい。

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「パルフェ おねロリ百合アンソロジー 既刊2巻」への1件のフィードバック

  1. 本当にこの作品、モヤモヤします。実妹の嫉妬・未成年への淫行。ハッピーエンドになって欲しいのに、絶対波乱があって崩壊しそうで辛いです。

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