「漫画」カテゴリーアーカイブ

魚の見る夢 全2巻 – 小川麻衣子

姉妹百合作品(義理ではなく実姉妹)。百合っていったら、めんどくさいレズの愛憎と執着と嫉妬でしょうと言ってはばからない人(そうです、私です)には多分向いてる。こういうあっさりした絵柄好きなのだが、ストーリーの緊張感とのギャップで余計に印象的である。

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ポプテピピック – 大川ぶくぶ

ネット上で何故かカルトな人気を持っているシュールな4コマ漫画。読んでいなくとも、ネットをやっていると一コマだけ抜き出された画像を見たことはある、という人は多いのではないだろうか。私もその一人だったのだが実際にはどのような内容なのか知りたくて読んでみた。のだがシュールすぎて読んでみてもよくわからなかった……。

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2DK、Gペン、目覚まし時計。 – 大沢やよい

社会人百合漫画。恋愛を主軸にした作品は恋愛以外の要素が重要になるというのが私の意見であるが、まっとうに生きて積み上げなければ幸せになれないという頑なな信念とマイノリティであるビアンとして生きていくことの相反を持つ主人公が描かれているのが印象的。

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ダンジョン飯 – 九井諒子

ここ数年でおそらく一番有名なマイナー漫画。なんか矛盾している気がするが一般人は全然知らない一方で、漫画のファンなら読んでいないと馬鹿にされるみたいな知名度がある。

そういう立ち位置の作品なのだが私はそんなことは特に意に介さず、ネットミームの「アイツ○○の話になると早口になるの気持ち悪いよな……」「よしなよ」の元ネタということで読んだ。

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この世界の片隅に(上・中・下) – こうの史代

2016年11月にクラウドファンディングによって資金を集めてアニメ映画化された作品。

舞台は1943年の広島県でそこから約二年間の期間、広島から軍港の街である呉に嫁いできた、すずを主人公とする日常もの作品。時代と場所でどのようなことが起きるのかはすぐに推察がつくことと思うが、しかしあくまでその状況下で生きた普通の人たちを書いた日常ものである。

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夕凪の街 桜の国 – こうの史代

2016年11月12日、こうの史代原作の「この世界の片隅に」がアニメ映画化される。本作品は同作者がそれよりも前に著した作品で、「この世界の片隅に」の前身とも呼べる作品である。

タイトルにあるとおり、短編の「夕凪の街」と中編の「桜の国」が収録されている。ともに原爆の被害にあった人物や、その家族を描いた作品である。

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推しが武道館いってくれたら死ぬ – 平尾アウリ

アイドルの話……ではなくドルオタの悲哀を描いた漫画。読んでてすごい辛かった。これホラー漫画だよ……。

一応ジャンルとしては「普通は男性オタが好むようなことを女性がやってる」というよくあるパターンの漫画ではあるんだろう。ただそういう場合って、そのキャラを萌え対象のキャラにするのだが、この作品はその対象となっているのがアイドルの舞菜の方なので毛色が若干違う感じがする。

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ひとり暮らしのOLを描きました – 黒川依

Twitterで話題になっていたシリーズがいつの間にか単行本化していたので読んだ。作中で「いつの間にか一か月経過していたことに愕然とする」というネタがあるが、この本出たの去年(2015年)か……。ということは話題になったのは、それよりも前か……ははは……。

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