2015年と2017年に前後編として公開されたインド映画。豪快にもほどがある「そうはならんやろ」アクションの数々に驚愕し、向こうの人もこういうキャラとお話が好きなんだなぁという感慨に浸っていたら、歪と思えた構成から意外なカルチャーショックを受けることになった。
テネット (TENET)
2020年放映。先鋭的な時間ギミックを盛り込むことで知られるクリストファー・ノーランの真骨頂と呼べる作品。難解と言われつつも本筋は理解できるように作られていたり、最後に待っている友情には感動できたり、ノーランは自分がやりたいことと大衆に歓迎されることを作品に巧く盛り込む名手だと感心する。 続きを読む テネット (TENET)
ザ・クリエイター/創造者
2023年放映のSF映画。アジア舞台で東洋モチーフのAI・ロボがたくさん出てきたりで絵としては面白いのだが、絵作り優先で芯となるものを感じられない印象。SFファンが興奮するような尖った内容は大衆向けには作れないよなぁとは思うけど、それ抜きでも動機づけとかが薄いという感じ。
奥窪優木『転売ヤー 闇の経済学』
「世の中から転売は無くならないですよ。転売が良くないこととされている日本では逆に、ビジネスチャンスがいくらでもある。やりたがる人が少ないですから。もしディズニー転売が廃れても、日本はコンテンツ産業やファッション産業が盛んですし、限定品として販売される商品がなくならない限り、転売は儲かりますよ」- kindle位置: 585
シビル・ウォー アメリカ最後の日
2024年公開。新鋭のスタジオA24作。「内戦中の現代アメリカ」という色んな物が描けそう、というか何描いてもコンテクスト含みそうな設定だが、焦点はその中を駆け巡る戦争記者に当てられている個人的にはよく分かんない映画であった。
劇場版ボーダーランズ(Borderlands)
2024年放映。人気ゲームシリーズ『ボーダーランズ』の実写劇場版であるが、猛烈に酷評された。
原作プレイ済みで見てみたが個人的にはそんなに悪くないと思う。スター・ウォーズとマッド・マックスとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを足して割ったような、無難で手堅いSFファンタジーとして作られているという印象。なんだけど原作知らない人に原作に興味持って貰うような力が無かったことが残念だった感じかな。
魚豊『チ。-地球の運動について-』全8巻
2020年~2022年に渡って『ビッグコミックスピリッツ』に連載された。数多くの賞を受賞し、2024年にアニメ化もされている。
もう既にもの凄く評価されている作品なので、そこに安心してちょっと言いたい。「非常にエンタメしている傑作である」という点は大前提として、その上でやっぱりあんましこの作品好きじゃ無い。
誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃 – 毎日新聞取材班
2019年発行。主に日本政府の科学政策の失敗が大学や研究に悪影響を及ぼして悲惨な状態にあることをまとめ上げた功績で、2020年度の『科学ジャーナリスト賞』を受賞している。
Science Fictions あなたが知らない科学の真実 – スチュアート・リッチー
2020年発行。タイトルのイメージで疑似科学の本っぽさがある(「真実」って単語もう使いづらいよな……)が内容はむしろ逆。フェイクニュースはびこる現代で最期の拠り所となる科学の分野ですらその確からしさは数多の要素によって脅かされている、という内容の書籍である。
Bang Dream! It’s MyGO!!!!!
「なんで春日影やったの!!!!!」
2023年Q3放送。人気シリーズ「Bang Dream!」の(番外編を除くと)4期目のアニメとなり、主人公チームを一新した新シリーズとなった。既に円熟の域に達しているIPだった為初見は余り多くなかったはずだが、後半の展開が話題になってからは一気に火が付いた作品となった。
2023年の百合界隈でブッチ切りNo.1で弄られた「なんで春日影やったの!?」の震源地が本作となる。