バンテージ・ポイント

テロ事件の全貌が多数の登場人物の視点から浮かび上がっていくというサスペンスアクション。

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確か戦争映画か何かの話題で、狙撃が題材になっている映画ということで紹介されていたはずである。そういうわけで録画予約にタイトルを入れていたら撮れていたので見たわけだが全然戦争映画じゃなかった。

スペインの対テロ首脳会議で演説する大統領が狙撃され、その後爆発が起きて会場は瓦礫の山になる。その場面をニュース番組のスタッフの視点から描いていく が、爆発が起こった後に映像が巻き戻っていき23分前というテロップが流れる。こうして今度は大統領の護衛であるバーンズの視点で再び同じ事件が始まる。

特に前情報を調べずに見て良かったかもしれない。この映画凝ってるというか作中で起きたテロ事件を別々の登場人物の視点で何回も繰り返し全貌が明らかになっていくというミステリ的な手法で書かれている。

映画のメメントみたいなもんかなぁと思ったが、メメントがクリストファー・ノーランのデビュー作であるのと同様に、監督のピート・トラヴィスもこれがデビュー作である。映画の構成上同じシーンが出てくることが何度かあるし、一時間半くらいしか尺が無いから低予算映画なのかもしれない。

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タイトルのバンテージ・ポイント(Vatage Point)という単語、狙撃という要素から見始めたので狙撃するときの立ち位置とかの意味なのかと思いきや全然違った。有利な見地という意味なんだそうで確かに映画の内容をよく表している。

ちなみに狙撃兵は出てこない。なんでかっていうと作中で使用されたのは機械操作になっていて遠隔で操作するタイプの狙撃銃だからである。確かにテロ目的で使用するなら、こういう使い方するよなぁ……。

色々と予想外ではあったが、映画の方は真相が明らかになってからはアクション中心の内容になってしまい、オチで意外な結果に!という感じにはならなくてちょっと残念。もうひと捻り欲しかったかも……。

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