2Dアクションに探索の要素を追加したメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルのゲーム。インディーズとして発売されるも高い評価を得て、Nintendo Switch、XBOX One、PS4でも発売されることになった。
真ED(最初は出てこない真のラスボスを倒す)まで行ったのだが、聞いていたとおりの高難易度で大変だったので「もうしばらくはいいです……」という気分である。
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『Hollow Knight(ホロウナイト)』は2Dスタイルのアクションアドベンチャーゲーム。 曲がりくねった洞穴、古代都市、危険な荒れ地などが絡まり合うようにして構成される広大な世界を、汚染された生物と戦い、ちょっと変わったムシたちと交流しながら、王国の中枢に秘められた太古の秘密を解き明かす冒険の旅に出よう!! - My Nintendo Store
割と前に購入したのだが、次作のシルクロードのニュースで話題になっていたところを「やらないとなって思ってたんだよな……」となってプレイした。ゲームやるきっかけって毎回こんなのばっかりである。
定価1480円(ちなみに私はセールの時に購入したので千円も払っていない)のインディーズゲームであるが、ボリュームが半端ではない。マップは凄い広いし隠し要素は多いし高難易度だしで凄い時間かかる。
個人的に特にきつかったのは、HP回復という基本的なコマンド(本作ではフォーカスと呼ばれる)に「時間がかかるし、回復してる間動けない」という制約があることだ。これのおかげで敵の攻撃はとにかく避けないといけない。この辺はいわゆるソウルライクという奴だろう。
基本的にキャラクターは虫をモチーフにデザインされているのだが、かなりかわいらしくデフォルメされているので虫が大の苦手な自分でも大丈夫だった。……と素直に言いたいところだが、デザインはともかく後半に行くにつれ挙動でウウッってなる奴が増える。音と動きって大事なんだな。王家の水路の生理的に無理な敵と戦っていると「なんでこのゲームやってるんだろう?」とふと疑問に感じる。
色々ありながらとりあえずホロウナイトを倒して最初のエンディング。約24時間。このホロウナイト戦を通してようやく、このゲームは影の外套有りのダッシュ(=無敵時間付与のダッシュ)が最大の避け動作だということに気付く。これに気付くとゲーム性がだいぶ変化する。鋭利な影(+速駆師)を付けると攻守ともに最強に……というのが基本的なビルドスタイルになった。
ここから真EDに向けて本格的にネット上の情報をあさり始める。隠し要素だらけで「なんじゃそりゃ」ってのばっかりだ。隠し通路は「こんなん分かるわけねぇだろボケ!」といいたくなるものが結構ある。攻略サイトを見ることに批判的な人間もいるが、こういうのを見るたびに、これを発見するのに労力払う馬鹿馬鹿しさを感じる。余談だがボス攻略のコツ!的なことを書いてる人は山ほどいるのだが、マップ上のここにこれがあってという解説が思いのほか少ない。こっちの方がずっと大事だと思うんだが。
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全体的に高難易度でいろんなウンザリがあるこのゲームであるが、ここに来て『白の宮殿』という最悪のウンザリステージが登場する。触れるとアウトのトラップを掻い潜る電流イライラ棒的なステージなのだがアクション苦手な自分でもなんとかクリア出来たとはいえ真EDに必須な場所に置くステージじゃない。この手のステージってユーザーからの印象最悪なわりに業界から無くならないのは作り手側になるとこういうのを置いて乗り越えて欲しいって欲から逃れられないんだろうなぁ……。
その他にも「攻略情報見なきゃわかんねーよ!」の繰り返しを乗り越えて、ようやく真のラスボスであるラディアンス戦へ。
それまで誇りの印でリーチ伸ばして攻撃して、鋭利な影で攻撃しながら避けてきたのだが、この二つはラディアンス戦だと全然価値がないので、ここに来て完全に戦い方を変えなければならなかった。チャームを色々変えていって、迅速なるフォーカスと超集中で回復しながらやっていくのが結局安定。更にラディアンスは上+Bを当てていけば割と早く進むので全方位レーザー3連発するときの3回目に合わせて当てるのを覚えたら早くなった。
そうやっていたが何度やっても勝てない。何回ホロウナイト先輩と戦ったことか。これ一回ラディアンス戦やったら飛ばせるようにしたら良いのに。戦えば戦うほどホロウナイト戦が雑になっていくのが自分でも分かって悲しくなる。そんななか再度チャームを見直してウヌの形態入れたら一発で倒せてなんか拍子抜け。
35時間ってことは累計で5時間くらいは戦ってたのか。なんか100回くらい死んだ気がする。
結局のところ散々楽しんだのであるが、思い返すと大体以下の点が不満だった、というか「なんとかしてくれ……(涙目)」って感じであった。
- 移動に時間がかかるのでもう少しファストトラベルの箇所を増やして欲しかった。百億回は言われてるだろうけど、お願いだからベンチ間でのファストトラベル入れてくれ。
- ゲーム中で出来ることに対する説明が少ない。ボヨヨンダケ(?)みたいなのに下攻撃するとジャンプ台になるってのにヒントがなかったのが一番理不尽に感じた。
- 周回に時間がかかる仕様の割に、Aを取るとBが取れない排他的な要素が多い。チャームが大事なのにストーリー進行のフラグに関わっているものがあって残念。そこはアイテムとかで良いでしょ。
こんなとこかな。こういうのは一回最後まで行ったら次にやるのはそんなに難しくないもので、でもそれが分かっていても正直もうしばらくはやりたくない。今そんな気分です。Steamでのプレイ時間表示は37時間。
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