コンシューマ機でシリーズを重ねていた『ぎゃる☆がん』シリーズ最新作が、PSVRでは発売できない紳士要素を満載してSteamに登場。粗削りな部分もあるが、いわゆるエロバカゲーとしてはっきり割り切った作りで好感。
VRゴーグルをかぶれば、誰でもモテモテになれる!? 男の夢を叶える眼(ガン)シューティングゲーム「ぎゃる☆がん」がVRゲームになって新登場! - Steam
『ぎゃる☆がん』は、ひょんなことから超絶モテ男になってしまった主人公が、次々と言い寄ってくる女の子たちを眼力(通称:フェロモンショット)で昇天させ、意中のヒロインを目指す眼(ガン)シューティングです。 - 公式サイトのゲーム紹介より
2017年8月10日にこれと『Rez Inifinite』(記事)という、VRゲームの超キラータイトル2本が事前の告知も無く突然Steamで配信という事件が勃発し、その翌日から始まるコミックマー……じゃなかった、お盆の予定を狂わされた。これやってる人は先祖はいても子孫はいなさそうなゲームである。
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今までのシリーズは未プレイ。正確にはSteamでセールしてた『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』を買ったのだが、まったくやらないままこれが出てしまった。だがこのゲームはストーリー的なものは全然無いので、全く気にせずプレイできる。
全体を一言で言って非常に割り切った作り。ステージクリア型のFPSシューティングであるが自キャラ位置の移動は出来ず、その場所で一定の敵を倒すと次の位置に移動する、ということを繰り返す。「自由に動けないの?」と言われそうだが、この方式を取っているので「VR酔いはまずしない」というVRゲームでは重要な利点がある。なお驚くべきことに、定番というか普通は存在するボスキャラもいない。
言い寄ってくる女の子たちには弱点があり、カーソルを合わせた時の反応で頭、胸、腰、足のどこにそれがあるか分る。この弱点を撃つ(眼力って言ってるけど実際はどうしてるんだろう)とFPSでいうヘッドショットのように一撃で昇天させられる。また”悪魔っ娘”ていうちびキャラが女の子についている場合があるので、これはデビルスイーパーという掃除機みたいなので吸い込む。このとき突風が起きてスカートがまくれ上がるという紳士要素を兼ねている。こんなふうに一般的には殺伐としているFPS的要素が、凄い平和(?)な表現に変換されていてバカゲーぶりに感心してしまう。
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慣れてくると(Viveコントローラでのポインティングが簡単なのもあって)簡単に倒していけるようになるのだが、このゲームはわざと撃たないで近くに寄ってもらった方が面白い。普段は射撃に使っているコントローラをスマートフォンカメラに切り替えて写真を撮ることが出来るが、なんとSteamの実績に「○○のパンツを撮影した」というものが人数分用意されていて、上手くパンチラを撮ると実績になるのである。なのでそれを取得しようとしていたプレイ中は「水着じゃなくて学生服で来いよ!」みたいな理不尽なことを考えていた。我ながら酷い。
おまけ要素の呼び出しモードでは女の子を自室か教室に呼び出すことが出来るのだが、特別何かできるわけではない。「これでどうしろと……?」という気持ちも無いではないが、VR上でそこに立っているのを眺められるだけで十分価値がある。ローアングルで見れば普通にパンツが覗けるしここで撮影しても「パンツ撮影の実績」は解除される。難点はキャラクターに重なるくらい近づくと暗転する仕様になっていることぐらいか。
VRに紳士たちが期待する要素に特化した以上のような仕様が、コンシューマでシリーズを重ねてきた『ぎゃるがん』が、今回はPSVRではなくSteamで発売された理由を雄弁に物語る。是非皆さんもアクティビティに「○○のパンツを撮影した」という実績をズラズラ並べて、フレンドにアピールしてみてはいかがだろうか(フレンドは減るかもしれないけど……)。
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