人気オープンワールドシリーズの最新作。カルト宗教に支配されたアメリカの田舎を保安官として救出する話であるが、犯罪組織を断罪するような爽快な話ではなく皮肉な結末が待っている。
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自由なる大地、勇者の故郷、そして人類の絶滅を信じる狂信的カルト「エデンズ・ゲート」の発祥の地であるモンタナ州ホープ郡へようこそ。リーダーのジョセフ・シードをはじめ、彼のファミリーや、信者たちに立ち向かい、レジスタンス勢力を刺激し、カルトに囲まれたコミュニティを解放しろ。 - Steam
ファークライシリーズは有名なので名前は知っていたのだがやったことは無かったのでいい機会だと思ってやってみた。Steam版プレイで約36時間でクリア。
プレイしていると拠点を攻め立てて開放するのが自分がやっていて楽しいことなんだということに気づいた。ま、拠点開放って言っても先に警報機をぜんぶ壊して適当に遠距離から攻めるばっかりだったんだけど。ならメタルギアやってりゃいいじゃんって感じだがこっちはあれに比べるといい感じにぬるいのでやりやすい。
オープンワールドゲーは自由度を売りにしているにも関わらず自らそれを阻害するような作りになっていることが何故か多く、このゲームでも「この要素をやっていきたいのにやりたくないことをやらないと先に進めない」という状況が出てくる。その代表が強制イベントの誘拐。オープンワールドの仕様でこれ入れるから毎回凄い唐突である。ボスキャラの掘り下げ、ストーリーの伏線の為にあるのは分かるんだけど、どうしても必要ならメインクエスト作ってその途中のムービーでさらわれるようにすればいいのに。フェイスを中心としたガンギマリ不思議フィールドも全体的に勘弁してくれって感じ。これ麻薬が日常の海外だと評判悪くないのかな?って思ったが、向こうでも批判されているそうだからクリエイターの病気みたいなもんなんだろうな。
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UBIソフトのゲームは「最初は面白いが中盤以降ダレる」みたいな感想をよく聞くのだが、自分もジョン→ジェイコブを倒したあたりでもうさっさと先に進みたいという感じになって、フェイスのエリアはヘリコプターで拠点に直行して続々クリアするようになってしまった。今までのエリアのモブレジスタンスがあらかじめ場所を教えてくれていたので、今までのペースがなんだったのかってスピードで終了した(こうなると余計に強制イベントのテンポの悪さが際立つのだが……)。
特殊エンディングも含めるとEDは3つあるがいずれもモヤモヤする内容である(ネット上の感想を見ていると、そういう部分も含めて「いつものファークライ」らしい)。考察することは色々できるが、そもそも作中でヤク中&洗脳状態にされているので主人公が見ている光景が正しいのかどうかも全く分からない。どういう行動をとっても核攻撃が降り注ぐ結末はおそらく変わらないと思うが、これを踏まえると緩やかに繋がっているらしいUBIソフトの世界観がこれ以降はFalloutみたいなポストアポカリプスになってしまうんじゃないか?と思わずにいられない。私はDLC関連を購入していないのだが説明文を見ると本編からかなりかけ離れた世界観(ゾンビとか宇宙人が出てくるらしい)の内容になっているようで、このEDを見ると無理もないというか、延長線上の話作りにくいだろうなというか……。
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