フォールアウト76 (Fallout 76)


The Elder ScroolとFalloutの有名オープンワールドIPで知られるベセスダソフトワークス初のオンラインゲーム。両シリーズは元々バグだらけのところを有志のMODでなんとかしていたのだが、MODでリカバー出来ないオンラインでも相変わらずのバグ祭り状態のうえ、ゲームの外でもヘマをして散々な評価になってしまった。

筆者は4(記事)→New Vegas(記事)→3(記事)とプレイしてきた人間でこの作品も十分楽しんだが、人に勧められるかと聞かれると全然勧められない。この作品フルプライスでなく4のマルチプレイ大型DLCとして出していたら評価も違ったのではないかなという印象である。

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概要

とにかくゲーム内外でのヘマの多さが悪目立ちする作品である。TESオンラインで何を学んできたんだよと思ったらあれはフランチャイズで、ベセスダではなく親会社(ゼニマックス)が同じなゼニマックス・オンライン・スタジオが作っている。つまりベセスダはオンラインゲームのノウハウが全然無かった訳である。

ゲーム外でもパワーアーマーエディションのグッズが宣伝した内容と違っていて謝罪、更にそれの対応をサポートページ上で行ったらミスで個人情報を漏洩と、なんで一番丁寧に扱わなきゃいけないタイプの客にそれやるんだと言いたくなるようなミスをしている。

PC版はSteamで販売せず自社サイトで売って自社製ランチャーでの扱いとなったが、これ返金のハードルが低いSteamで売ってたら返品の嵐で会社が傾く結果になっていた可能性が冗談ではなくかなり高い。

そんな感じだったのだが、オンラインゲームってリリース当初のそういう部分も含めて遊んでいないと意味が無いという気がするので結局は楽しんでしまった。だがそれでも言いたいことがある。ブラックフライデーの時期とはいえ発売1週間でセールをするとは何事だ

シナリオ

NPCが居ないという全情報でオイオイどうするんだ?と思っていたが、やはりそれが大きく影響したシナリオになった。人間の登場人物をひとりも出さずにストーリーを作れと言われてシナリオ班は泣きたくなったのではないだろうか。

Falloutはポストアポカリプス後の世界に住む一癖も二癖もあるNPCが世界観の有り様に大きく寄与しているがそれが出来ず、(唯一事実上のNPCといってもいいロボットのローズを除いては)ホロテープの音声とターミナルのテキストでほぼすべてを表現する作品となった。おかげでフリーステイツのアビーは未来予知出来るエスパーみたいになってしまった。用意良すぎである。

ホロテープとターミナルは従来作品ではFalloutの表現としてよく機能していたのだが、オンライン作品となる今回ではまた食い合わせ悪いというか……。時間経過でプレイヤーの状態が悪くなるサバイバル仕様に加えて、ベセスダが想定している多人数プレイともまるで合わない表現である。

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そのためかメインストーリーへの理解がイマイチ低い。ネット上でストーリーへの考察などが無いかと思って調べても全然何も書かれていない。「スコーチ起源となった地面の割れ目に核を落として、叩き出したスコーチビーストクイーンを倒すことでスコーチ病の根源が無くなりました」ってことで良いはずだがなんとも自信が無い。オフラインのゲームなら最後に監督官が出てきて「よくやりましたね皆さん!」とかいって終わりそうなものなのだがそういうのも無いので、こういう部分でも表現に失敗しているような気がする。

まぁ色々言ってしまったのであるが「無念のまま散ってしまった人々の意志を継いで、人類史上最悪の脅威となるスコーチ病を壊滅させる」というシナリオなのはなかなかアツい。Falloutシリーズの知識があると、そのヒロイックな内容が実は「シリーズ恒例の敵として登場するエンクレイヴの幹部となって、すべての悲劇の元凶となった核ミサイルを自ら発射する」という皮肉に、猛烈にFalloutらしさを感じる。

また余談であるがメタ的に見ると「エンクレイヴに所属する兵士が最強を求めた結果、変異によって肉体を異形化しその体をパワーアーマーに納める」ことになるのが時系列上後に出てくるフランク・ホリガンを彷彿とさせるのも味わい深い(これに関してはスタッフが狙ったのかどうかちょっと怪しいのだが)。

ゲーム性

とにかくバグが多過ぎである。もともとベセスダと言えばバグが猛烈に多いのだがそれを有志がMODでなんとかして成立していたゲームで人気を博していた。バグでどうにもならなくなるけどオフラインだし許してねってなわけだが、そんなノウハウのままオンラインに来てしまったから大変である。

「バグをなんとかするには一度サーバーから離れてリログインするしかない」という状況が頻繁に起きるのだが、同時に「サーバーから離れると○○を失う」という状況も多々起きる。この食い合わせが本当に最悪なのだが離れるかどうか迷う必要は割と無かったりする。理由はエラー落ちで強制的にアウトになるからである。育てたワークショップの大抵はエラー落ちで消失、ラスボスであるスコーチビーストクイーン戦も最初は後体力の頃2割ってところでエラー落ちで消失した。ゲーム自体が難しいなら仕方が無いがこっちに何の非も無い状態でこうなるので本当にげんなりする。そういったバグを直すためのアップデートを行うがそれの後に別のバグが増える有様。

表現出来る幅を狭めてしまった影響もあって、「おつかい」と揶揄されるようなクエストも多くなってしまった。しかもなぜかファストトラベルにCapを使う(ワークショップもそうなのだがこのCap誰に支払ってるんだ?)ので気楽に移動するのは躊躇われる仕様である。いろんなゲームに言っているのだが気軽に何でも試してみようという気持ちを阻害する要素は極力直してほしいものだ。メインクエストにゲーム上必須なアイテム(設計図など)をちりばめている割に手間がかかるのも気になる(お役所でたらい回しにされるエピソードはいかにもFalloutらしい皮肉に満ちているが、これ2週目3週目でもやることになるメインクエストに入れる内容じゃない……)。

そんなことにも負けず、とりあえずソロでサイロを進んで核ミサイルを撃って、野良の人との協力でスコーチビーストクイーンも倒したので一応クリアと言っても良いだろう。私のビルドはIncisorとMartial Artist頼りの近接攻撃をパワーアーマーに乗って繰り出すのをメインに、中・遠距離ではライフルを使うというかなりありふれたもの。本当はX-01にジェットパックと衝撃補正をつけて乗りたかったがバンカーマラソンがあまりに虚無なのでワトガマラソンでT-60用の衝撃補正を揃えてそれに乗っていた。

最後に

発売日からたったの1週間でセールしたベセスダは、私を含む予約して購入した有料テストプレイヤーたちに謝っていただきたい。じゃあそんな仕打ちを受けて次回どうするのかと言ったら、やっぱり発売日に購入するつもりである。Test Player…Test Player Never Changes…


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