1997年リリース。メトロイドヴァニア(Metroidvania)と呼ばれる、今ではお馴染みとなったゲームジャンルの起源となる作品。
肝心のPC版が存在しない一方で様々なCS版があるので、プレイする方はWikipediaの記事(Wikipedia - 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲)を参考にされたい。なおPS4版は2021年10月のフリープレイの対象になった(Impress Game Watch - 「悪魔城ドラキュラX・セレクション」が対象に! PS Plus、10月フリープレイタイトルを公開)ので、気付いていないだけで所有している人が少なからずいるはずである。
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作品紹介
幾多の死闘の末、闇の神官シャフトの手によって復活したドラキュラ伯爵は、リヒター・ベルモンドにより倒された。しかし、それから4年後の満月の夜、彼は謎の失踪を遂げた。
行方を追って、あての無い旅に出たマリア・ラーネッドであるが、道中、行き先を示唆するかのように、ある事件が発生した。伝説では百年に一度しか蘇るはずのないドラキュラ城が、忽然と姿を現したのだ。
時を同じくして、一人の男にも異変がおきていた。彼の名は、アルカード。かつて、ラルフ・C・ベルモンドと共に、父であるドラキュラを滅ぼした男だ。彼は自分の呪われた血を絶つために、自らその能力を封印し、醒める事のない眠りについたはずだった。だが、その眠りは妨げられ、汚れし故郷が復活した事を知った。
そして今、様々な思いを抱き、宿命の魂がドラキュラ城に集う。闇に浮かぶ月だけが真実を知るのか・・・。 - 公式サイト
前置き
最初はPlayStation(無印)で1997年にリリース。以降、様々なゲームで移植されたがなんと肝心のPC版(≒Steam版)が存在しない。Castlevania Anniversary CollectionにもCastlevania Advance Collectionにも入っていないのである。記念碑的な作品だし、本作品の後継となる作品がストアにひしめいているというのに。
冒頭に挙げた通り過去に旧PS Plus(この名前も懐かしいな)のフリープレイ対象になっており、自分も実は所有していたことに気付いたのだが、結局Xbox360版をMicrosoft Storeで購入(1000円位です)してXbox Series Xでプレイした。
ゲーム中の決定ボタンがBボタン(PSでの〇ボタン)、キャンセルがAボタン(PSでの×ボタン)になっていて、XBOXのシステムの決定・キャンセルとあべこべになっているので苦労した。セーブのシステムもモロにメモリーカードの15ブロック制のままだしやっぱりPSのゲームなんだよな。素直にPS4でやりゃよかったな。
ストーリー
悪魔城シリーズを始めてプレイしたので、Vampire Survivorsがいかに本作の影響下にあったのかに気付いて腰抜かした。見たことあるよ!あれもこれも!序盤の既視感ありありの武器ラッシュに慣れた頃、「金の腕輪」「銀の腕輪」のフレーバーテキスト見たときの感情は言葉に出来ない。よくコナミに訴えられなかったな。(まぁコナミだけじゃないけどね、あのゲーム……)
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設定を全然知らないのでずっとアルカードさんだと思っていたら本名はアドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュで、DRACULAへの反目の意志でALUCARDって名乗っているってクリア後に調べて知った。『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』に出てくるドラキュラくんはご本人なの?ってなったけど、その辺どうかよく分かんないのね。(参考:ピクシブ百科事典 - アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ)
ゲーム内容
ENDER LILIES(記事)の後にプレイしたので快適さの落差が凄い。あのゲームの「レストポイントに戻る」って凄い偉大だったなと感じる。本ゲームが探索型になった理由が「難しさを上げずにプレイ時間を延ばす」だったことがよく分かる。まぁPSぐらいの時代ってこういう無駄な時間結構あったな……。ファストトラベルが一方通行なのなかなか衝撃的だが、リマスター時に選択制にしても良かったんじゃないかな……。システム的に難しいとか有るのか?ファストトラベルが有るだけマシなのかもしれない。
逆さ城の魅力の無さが正直辛い。元のマップを反転させるって色んな工夫のし甲斐があると思う。「悪魔城の方ではこの道は繋がっていたからここの壁は壊せるはずだ」とか「悪魔城で会ったボスのパワーアップバージョンと再戦するが、ステージが逆さになっているだけでギミックで難しさ倍増」とかさ。そういうのが全然ない。逆さになっても二段ジャンプが届くようになっておらず、コウモリ形態があるから詰まることがないだけ。「デザインされていない」ということを感じる。移動手段全部解禁状態で元と基本的には同じステージをやらせるならファストトラベルを解禁して自由に遊ばせることに注視した方が良かったんじゃないかな。
ラスボスの所に行くためには逆さ城をほぼ全部回らないといけない仕様なんだけど、全部回るとアルカードがかなりパワーアップしてラスボス戦がだいぶ楽に終わる。本来どの位を想定していたんだろうか。逆さ城に到着してすぐは攻撃力のインフレで即殺されたのだが、どこからか「ダメージを1しか食らわない」攻撃がしょっちゅう出てきてプレイスタイルもあるのかもしれないが「有るときから急に」って感じなんだよな。
逆さ城はギミックの先に置いてあるのがショボいアイテムばっかりなのが残念だ。メトロイドヴァニア的な「プレイスタイルを広げるアイテム」は表の時点で全部取れるので、必然と言えばそれまでなのだが。その割に一点物の武器が特に難しいわけでも無い、適当に置いてあるのも解せない。
終わりに
Ender Liliesの反動かゲーム内容に色々言ってしまったが、やっぱり黎明期というか始祖となるゲームってこういう所有るよな。なんにせよメトロイドヴァニアのゲーム結構やってるのに、元ネタとなるゲーム履修してませんってのもなんだったのでプレイして良かったとは思うけれども。
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