現在最新版のDCユニバースとなるThe New 52!におけるジャスティス・リーグの第1巻。7人のヒーローが全員集まってチームを結成する話がたったの1冊で出来ているのはなかなか凄い。
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ジャスティス・リーグ
DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の5作目であり、DC社のアメコミに登場するヒーローたちが集結してジャスティス・リーグを結成する。監督交代なども話題になって心配していた作品だが面白かった。前作のワンダーウーマン(記事)が大絶賛だったわけだが、個人的にはこちらの方が好き。
知覚の扉 – オルダス・ハクスリー
『すばらしい新世界』で知られるオルダス・ハクスリーが、幻覚剤メスカリンの服用による鋭敏になった感覚での体験を通して人間の意識について書いたエッセイ。意識改革ブームに先鞭をつけ、1960年代に音楽などのアート文化に影響したサイケデリック文化へと繋がっていく。
オクターヴ 全6巻 – 秋山はる
一応百合のジャンルに属する漫画であるが、実際には「主人公(女性)が性関係を持った相手が女性だったアフタヌーン連載漫画」という方がしっくりくる。百合より、ジェンダーとかセクシュアリティという言葉が似つかわしい作品である。なお主人公が行きずりの男と寝るエピソードがあるのでそういうのが駄目な人は注意。
ナチュラル・ウーマン – 松浦理英子
女性同士の性愛というセクシュアリティを扱った小説。発表当時は玄人受けというか一部で注目を浴びるに至るだけだったが、その後評価が高まったのか2回映画化されている。
わたしを離さないで – カズオ・イシグロ
先日ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの代表作。特殊な人生を強いられた主人公らから生命や倫理を問う文学的な内容であるが、その前提となる設定がしっくりこなかったこともあってか、個人的にはそれほど。
バービーはなぜ殺される – ジョン・ヴァーリイ
人体改造が当然となった未来世界での物語を手掛けることで知られるSF作家ジョン・ヴァーリイの短篇集。「まったく同一の外見を持った人間の集落で起きた殺人。殺したのも殺されたのもバービー」という、ヴァーリイならではの設定を持ったミステリ仕立ての表題作に興味を持って読んでみた。
デッドプール マーク・ウィズ・ア・マウス – ヴィクター・ギシュラー
デッドプールの初邦訳作品。頭がイカれているが一流の傭兵である俺ちゃんの活躍が336ページというボリュームで描かれる。自らをコミックの登場人物である理解しているデップーさんなので第四の壁を超える表現が山ほど出てくると思ったらそうでもなかったのが意外。
シンプルにわかる確定拠出年金 – 山崎元
2017年1月から個人型確定拠出年金(通称iDeCo(イデコ))という形で誰でも確定拠出年金を利用できるようになった。本書はその制度の紹介と利用方法を新書の形で簡潔にまとめたもので、インデックスファンド運用をする前提での使い方が書かれている。
バットマン:ロング・ハロウィーン – ジェフ・ローブ
映画『ダークナイト』に大きく影響を与えた、ミステリ、ノワール仕立てのバットマン作品。バットマン、ゴードン、デントの結束が崩壊し、事件が終了しても誰が犯人だったのか明確にはならない、終始陰鬱な話である。
読んだ後に気が付いたのだがこのタイトルって、作中では「ハロウィーンから始まった一連の事件」を指しているが、メタ的にはバットマンの登場でマフィア勢力が弱くなって、代わりに「仮装した個人(ヴィラン)が台頭する長いハロウィーン」が始まることを暗示しているんだな。