不思議のダンジョン 風来のシレン5plus


元々は2010年に発表された『1000回遊べるRPG』でお馴染みのローグライクシリーズ『風来のシレン』最新作の移植版。とうとうSteamでもプレイできるようになった決定版である。

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「もっとも面白いゲームとは何か?」と聞かれたとき私が最初に思いつくのは、やはりこの『風来のシレン』である。私自身は全然このゲーム下手くそなんだけど、なんというか「原理的に」これだと思う。

砂漠の魔城で邪神の復活を食い止めた後、シレンとコッパは新たな冒険を求めて旅を続けていた。そんなある日、彼らは『イノリの里』と呼ばれる小さな村に迷い込む。

―仙境にそびえたつフォーチュンタワーに登って、運命神リーバに会えば、運命を変えてくれる―

『イノリの里』には、そんな言い伝えが残されていた。そして、恋人の運命を変えるためフォーチュンタワーに挑むジロきちとの出会い―
幾多の不思議な伝説をその目で確かめてきたシレンとコッパの、新たな冒険が幕を開ける。

本当に運命を変えることが出来るのだろうか?果たして、タワーに向かったシレンたちが目にするものは…… - 公式サイト

日本版ローグライクでもっとも代表的なシリーズ『風来のシレン』の最新作。最新作と言っても元々2010年にNintendo DSで発売されたもので、追加要素を加えた5plusが2015年にPS Vitaで発売され、更に2020年にNintendo SwitchとSteamに移植された。Switchに来たのは(最初DSだったわけだし)順当だと思うが、Steamに来たのは快挙である。ローグライクゲームは一杯ある(なんならオリジナルのRogueだってある)が、まさか日本においては本家本元のシレンがSteamでやれる時代が来ようとは……。

シリーズは初代、GB1(月影村)、GB2(砂漠の魔城)、アスカ見参、4、5plus(PS vita)をプレイ済。2はニンテンドー64持ってないから未プレイ。3は……評判がアレ過ぎて怖くてやってない。なので今回は再プレイになる。

上記で「Steamに来たのは快挙」と書いたし実際そう思っているのだが、自分はNintendo Switchで購入した。寝っ転がってやれるのいいよねってわけだ。いつでも始められるように当然DL版。またプレイして余計思うが、プレイ中Wiki他の攻略情報を首っ引きで見ることになるのでデスクトップでやってるといちいちウィンドウ変えるの面倒という部分はあると思う。これは『アスカ見参』で経験済みだった。……と、書いてきたんだけど実はGPD Win2(PCゲームを携帯機のようにプレイできるようにデザインされたクラムシェルPC)を持ってるからPCでもできるんだけどね(←酷いオチ)。それでも実際やってみて思うが簡単に『携帯⇔据え置き』『本体設置のJoy-con⇔無線のProコン』をスイッチできるのは便利だ。

やりこんだら終わりのないゲームなんだけど、原始99階クリアしたからとりあえず一旦クリアでいいだろう。結局冒険25回目で行けた。ストーリークリアでかかった回数を考えると20回足らずでクリアだから自分としては割とすぐクリアできたじゃんって感じだ。百戦錬磨のシレンジャーからすると全然大したことないんだろうけどさ。他には目もくれず「もっと不思議」に直行したから、合成道具とかキツネ姉妹とか回数重ねるタイプのイベントなんにも進んでない。

以下、箇条書きでゲームバランスなどに関するアレコレ

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  • 4の時からそうだけど夜要素要らない。これ言うと「稼ぎ要素あるじゃん」って言ってくる奴が絶対出てくるんだけど、同じ事もう一回言うよ?稼げようが夜要らない。
  • 4の時からそうだけどレベルが上がってくるとHPが回復できなくなる要素直してほしい。これ前提で敵の強さ組んでるから難しいんだろうけどさ。序盤死なないようにって序盤こそ死んでも失うものないのに何でこんな仕様に……。
  • 道具図鑑は最初から全部知ってる状態にするオプション欲しいな。「あれ?知らないんだっけ?」って名前自分でつけるの面倒くさい。
  • というかもう割り切ってゲーム中にデータ出すオプション欲しいな。店の買値・売値の表示のときに候補を出すとかして欲しい。ゲーム中に無くたってWiki見るんなら、手間があるかどうかしか違わないって。これ入れたら携帯機だけで完結することの価値が上がると思うのに。
  • アイテムやモンスターの説明に使われているフレーバーテキスト流石に直すかと思っていたがそのまま。ゲームバランスに一切関係ない箇所なんだから今すぐにでもアップデートで直せ。
  • 偽物系アイテム要らない。ゲームバランスにも関係するところだから弄るのムズイかもしれないけどさ、何より「寒い」んだよ。悪ノリ第2弾。
  • 特殊マップ何とかしろ。太陽マップ(中央に大部屋1個と放射状に小部屋)はそういうのもあるかなってなるけど、CHUNSOFTマップ(マップがCの形、Hの形……になっている)はマジで止めろ。悪ノリ第3弾。テキストはゲームバランスに影響ないが、こっちは大有り。悪ノリでプレイング体験の価値を損ねるなよ。
  • ゾウ許さんからな。
  • ウサギ許さんからな。

怒りのコメントばかりになってしまった……。

個人的な怒り以外のことも書いておきたい。まず動画での収益化を許可したのは快挙だと思う。

当社は、本タイトルに限り、個人のお客様が動画投稿サイトの提供するシステムによりプレイ動画を利用すること、その他本ガイドラインの定めに従うことを条件に、収益化を行うことを許諾します。 -  『不思議のダンジョン 風来のシレン5plus フォーチュンタワーと運命のダイス』 プレイ動画利用ガイドライン(スパイク・チュンソフト)

本シリーズは高い評価とは裏腹に販売収益が伴わないことで知られているので、配信による広報は必須だったと思う。どうみてもbiimシステム(参考:ニコニコ大百科「biimシステム」)な「ライブ探索表示」も配信にバッチリだ。余談だが「ライブ探索表示」は配信に限らず凄い便利なので、本作はこれだけで移植した価値がある。元々、動画配信にものすごく向いてるんだよな。

作中にクリア特典で貰える『新作の壺』ってのが出てきて開発者のコメントを見ることができるのだが、これによると開発者的にも売り上げが良ければ続きを出すことに意欲的であるらしい。

とはいえ、なかなか難しいとは思うが……。シリーズを通してプレイすると、本作は対策アイテムが細分化したり強力アイテムが激レア化したり昔あった簡単な稼ぎがやりにくくなったりで、コアゲーマーの方を向きすぎてると感じる。本シリーズに限らず開発はこういうことやってしまいがちだ。もっと大雑把なバランスでライト層でもやりやすくしてほしい。今でも名作とされる初代だって滅茶苦茶大雑把なんだしさ。

曲芸の皿回しの練習って最初は棒をひっかける皿の縁が長いものを使って、出来たら徐々に縁が短いものに変えていくそうなのだが、これの教訓は何よりもまず出来るようになる、0を1にするってことなのだ。本シリーズには「縁を短くする」方法が数多あって、シレンジャーは○○縛りとか言って「なにそれマゾなの?」と言いたくなることやってる。コアゲーマーの遊び方はそういうのでいいから、ライト層はまずクリアできること!なんだよね。というか、せっかくSteamで出したんだから色々な実績入れれば良かったと思うんだよな。

ま、なんにせよ次はこの勢いで『アスカ見参』の移植を出してもらいたいところだよね。


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