どういう説明をしたらよいのか困る漫画。美少女麻雀漫画「咲-saki-」のスピンオフ漫画であるが主人公はその作者である小林立本人という……。
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ネット上で画像だけ見たことはあったが長い間読むことが無かった作品が単行本化。咲-saki-の休載への応援漫画として、麻雀漫画「ムダヅモ無き改革」の大和田秀樹が描いたスピンオフ作品である。調べて初めて知ったが、一番最初の話だけは「ムダヅモ無き改革」の3巻のおまけに収録されていたらしい。
冒頭からいきなり「咲-saki-のヒットによってシマを荒らされた竹書房の近代麻雀編集部と対決」というメタな展開。でもサルでも描けるマンガ教室の麻雀回(麻雀漫画あるあるなパロディ回があった)の後に「業界の人に怒られるかなと思ったら凄い好意的だった」って書かれてるから実際には寛容だろうな(だから描けるんだろうけど)。
ところで小林立は自身のホームページの自己紹介で
生まれた時の本名です。
東京都目黒区駒場出身、江東区越中島育ち。
とあることから母子家庭だった可能性が高いと思っているので、作中の立が父親を知らず実は竹書房の辻野こそが……というネタは結構微妙なところに踏み込んでるよな、と思うのだが。
後気になるのは性別かな。小林立は昔から男性か女性かが謎の作家であり時々議論になるのだが、この漫画内では女性として描かれているが、私個人は一貫して本人は男性だと思っている。エッチな絵が多いから……というわけではなくて、女性作家特有の描写が見当たらないから。
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その後もアニメ化などの実話を踏まえた話が続き、途中から木吉紗(咲日和の作画担当)と五十嵐あぐり(阿智賀編・シノハユの作画担当)も登場する。五十嵐あぐりが兵庫住まいなのを初めて知ったが、本人が結構ネタにしてるのかな?
最後の連作ではとうとう植田佳奈(咲役の声優)まで登場するわけだが、野沢雅子だけドラゴンボールネタとの絡みで名前がちょっと変わっている。そのまんまでもわかると思うんだけどね。この二人って絡みあるのかなぁ?と思って「植田佳奈 野沢雅子」でGoogle検索かけたら『新人の頃、野沢雅子本人に対して「野沢雅子さんって、誰ですか?」と発言』とあって吹いたけど、まぁこれじゃないだろう……。
最後のシーンの「未来へ!」は萩尾望都の「11人いる!」のパロディなのは読んだことあるからわかるのだがこれ有名なネタなのか?ミルキィホームズでも同じネタがあったんだよな。
せっかく単行本化したんだから、最後に描き下ろしで父娘を会わせりゃいいのに……と思ったが、そうしたら咲-saki-が終わることを意味するのか。こうなったら最終巻のオマケ漫画で描くしかないな。
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