響け! ユーフォニアム 2期

スピンオフ作品である『リズと青い鳥』視聴後にこっちも見ておくかと見てみた。高品質なエモい演出の数々で見る側もなんか疲れる。

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1期は視聴済み。距離の詰め方の早さが友達いない奴特有のスピードだったトランペットエゴイストをゲラゲラ笑って見ていたのであるが2期は視聴していなかった。ところが『リズと青い鳥』を視聴して、のぞ先輩とみぞ先輩のこともっと知りたい!という動機で見た。

希美役の東山奈央が『リズと青い鳥』でのインタビューで「(要約すると)2期とキャラクターが違うので戸惑った」という趣旨の発言をしているのだが、希美に限らずみぞれも含めて結構キャラが違う。リズでは風が吹けば飛んで行ってしまいそうな儚げさのあったみぞ先輩だが、2期だとキャラデザの違いもあってかお目目パッチリで、口数少ないだけで意志の強い綾波レイ的なキャラに見える。この人楽器以外に普段何してるんだろうなと思っていたのだがスマホのリズムゲーやってるとか凄い意外だ。

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お目当てだったこの二人の話は最初の数話で決着がつく。以降はまた別のエピソードが続くのだが、久美子が麗奈に滝先生の奥さんが亡くなっていることを告げるシーンとか、香織先輩がジョイナス先輩の靴ひもを結ぶシーンとか、要所要所で凄まじくエモい。それ見てて思ったのだが、このアニメの2期を見る気にならなかった理由が多分この辺だったんだろうなぁという気がしている。

しかし不思議なことに『リズと青い鳥』で私が感心しきりだった、多人数の係わるアニメでは難しい心情描写や隠喩暗喩といった表現の数々は間違いなくここで下地があったはずである。この辺の違いは何なんだろうか。「久美子のお姉ちゃんのこと誰か抱きしめてやってくれよ……」って感情に中盤ずっとなっていたのだが、その辺のキャラクターの挫折や弱さへの処理の違いが大きいのかもしれない。

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