『トライガン』作者、内藤泰弘の異界アクションバトル漫画の続編。「最初から最後まで1本描くと漫画力が上がるなら、48P完結1本よりも16P完結3本の方が経験値は上がるはず」という思想で基本的に一話完結で構成されており、突飛な設定を上手くまとめたエピソードを読むことが出来る。
「2016」タグアーカイブ
BEASTARS(ビースターズ) – 板垣巴留
週刊少年チャンピオン掲載作品であるが、秋田書店作品のカラーからするとかなり異質な作品。著者の板垣巴留が『刃牙(バキ)』シリーズ作者である板垣恵介と父娘の関係にあることでも話題になった。
エクレア あなたに響く百合アンソロジー 全5巻
百合方面に力を入れ始めた電撃から発売されている百合アンソロジー。業界から引っ張ってきた強力な人選が良かったのか好評を博して現在5巻(無印, blanche, bleue, rouge, orange)目まで発売されている。
当初は1巻完結で短編予定で描かれているはずだが、続刊に伴って連作になっているものも多い為、興味のある方は(可能なら)無印からをお勧めする。自分は1~4巻に連作で掲載された結川カズノ先生の『雑草譚』が好み。
双角カンケイ。全2巻 – タチ
スラップスティック・ドタバタコメディみたいに展開するのだが「いつバレるんだろ(笑)」とジェットコースター的に楽しんでいたら雲行きが怪しくなっていき、ラストでは「タチ先生……?」と呆然。同作者の「桜Trick」のイメージで行くと死ぬから気をつけて!
怜-Toki- – めきめき 小林立
小林立の美少女麻雀漫画「咲 -saki-」のスピンオフ。一応敵キャラでありながら、限界を超えて能力を使ってズタボロになりながらラスボスに挑むという主人公かよお前みたいな扱いだった怜とその相棒キャラである竜華の過去を描く。1巻と同時発売された本編16巻も半分くらい怜が中心だったし編集部の推しなんだろうか?
観察力を磨く 名画読解 – エイミー ・E・ハーマン
不快な内容を伝える練習をするのに、アートに勝る教材はない。物議をかもす作品や、醜いものをテーマにした作品はいくらでもあるし、何よりアートは、鑑賞者ひとりひとりに対して平等に存在する。自発的に動いたり、返事をしたり、家までついてきたりしない。時間を超越していて、見る人の解釈にかかわらず、そこにある。 (p259)
観察力を磨くためのセミナー
を警察や大企業に行っている著者がそれを書籍化した作品。なおタイトルに名画とあるが訓練の題材として使っているだけで、本書は美術を専門とした本ではない。響け! ユーフォニアム 2期
昭和元禄落語心中
落語の知識がさっぱり無い浅学な私であるが『世代を超えた二人の男の因縁』という軸で楽しめた。声に求められるレベルが最高に高い落語という題材に選ばれた豪華声優陣の演技も凄い。
死の鳥 – ハーラン・エリスン
アメリカSF界ではカリスマ的存在だが日本では邦訳に恵まれないハーラン・エリスンの短篇集。1冊目の邦訳である『世界の中心で愛を叫んだけもの』からなんと約40年も経過してようやく出た2冊目の邦訳であり、SFファンにとっては大御所である為に遅すぎた感が凄い。嬉しいけどなんで今更……。
同居人が不安定でして 全3巻 – タカダフミ子
社会人百合and同棲百合。対人能力ゼロのニート体質の不安定さんを、しっかりさんがなんだかんだ言いながら(いや言ってないかも………)甘やかしてしまう様にニヤニヤしていたら連載が終了してしまい、普段は「恋愛主軸の話って3~4巻で終わるのがベストだよね」とか偉そうに言ってる割に、実際にそうなるとショックを受ける自分を見つけることになったのだった。