再視聴。あまりにも有名すぎるし、これほど詳しく考察された作品もない、という作品なので説明するような内容のことは書かない。というか、書けない。
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感想
冒頭で2019年の話であることがテロップで示されるが、視聴した日は2015年であるからもうすぐ先のことである。発表したのが1982年であるから、その時点では37年後の話になる。実際にはこんな風にはなっていないが、古いSF映画を見るとありがちなことである。
3つの『ブレードランナー』、そのどれもが『ブレードランナー』の正しい姿だ!
ファイナル・カットって結局どのバージョンなんだっけと思って調べたら、上の記事によると3つあるうちの一番新しい(2007年)もののようだ。こんなに改定を許されるなんて、相当の人気が無ければ許されないことだ。
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海外SFファンから見ると
フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(原題: Do androids dream of electric sheep? )が原作となっている。印象に残るタイトルであるためか割と引用されているのをよく見る(ジェイムズ・ティプトリーJrの『たったひとつの冴えたやりかた』と同じ現象である)
海外SFファンにとっては、そもそもP・K・ディックが非常に有名な作家である。本物か偽物か?というテーマを多数の作品で書いた作家で、ディレクターズカットで示されたデッカードの正体のくだりはディックの世界観の表現にぴったりの内容である。相手を倒せば勝利という単純な話にならないところもいかにもSFだ。
おそらく小説版も映画版も両方評価されているSF作品はこれと「2001年宇宙の旅」くらいで、残念ながらそうそう増えることは無いだろう。記念碑的な作品である。
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