つい最近アニメ化された、読書についての「あるある」や読書家の悲喜こもごもを描いたコメディ第三巻。
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読書家の間で話題になる一方、ド嬢ことさわ子と神林の百合についても人気がある作品だが、p131のコラムに
漫画を描く上で、ぼくはしばしば「たったひとつの特別な関係」というものをテーマにしています。ド嬢と神林の友情もそうだし、以前描いた『オンノジ』という作品も、少女とフラミンゴが夫婦になる「たったひとつの特別な関係」の話でした。
と書かれていた。施川先生的にもこの二人の関係は重視して描いてるんだなぁ。普通こういうキャラ構成の作品だったら、遠藤君とさわ子がそうなるんだけれども。
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実際、この巻でも百合視点で見ると美味しすぎるだろこれ、みたいな描写がたびたびある。ところで神林が小説を書いたことがあるっていうのをさわ子が言及するとこがあったけど、こんな話過去にあったっけ?もう覚えてない。
ところで神林が「グレッグ・イーガンの白熱光が難解すぎて、同作者のゼンデギで二の足踏んでる」→「なんか自分の知ってるイーガンと違う……中断したまんま」って流れで、連載時期のSFファンあるある過ぎて感心した。施川先生もそうだったんだろうか。ところで白熱光って一番理解できないのは作中のSF描写というより、「二名いる主人公の話が交互に進んでいくのに、両者の話が交わらない」というメタな部分だと思う。余談だが、この巻でP・K・ディックの「高い城の男」が出てくるが、これもそういう記憶あるんだよなぁ。
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