批評家から絶賛され、タイトルの「キャッチ=22 (Catch-22)」が不条理を表す代名詞となった有名作品である。実際ネット上で「キャッチ=22」で検索をかけると、書評よりも先に英語関係のサイトでこういう表現がありますと紹介されているページがヒットする。
1977年に早川書房から文庫で出ていたが長らく絶版状態であり、このたび新版として発売された。新「訳」でないのは惜しいところだが、昔から読みたかったけど機会を持たなかった私には贅沢は言っていられない。
批評家から絶賛され、タイトルの「キャッチ=22 (Catch-22)」が不条理を表す代名詞となった有名作品である。実際ネット上で「キャッチ=22」で検索をかけると、書評よりも先に英語関係のサイトでこういう表現がありますと紹介されているページがヒットする。
1977年に早川書房から文庫で出ていたが長らく絶版状態であり、このたび新版として発売された。新「訳」でないのは惜しいところだが、昔から読みたかったけど機会を持たなかった私には贅沢は言っていられない。
SF作家、コードウェイナー・スミスの人類補完機構シリーズの全短編第2弾。一万年以上にわたる宇宙史を時系列上に掲載したマニア向けの原著を和訳したもので、本巻あたりから下級民の権利獲得と<人間の再発見>というシリーズで重要な要素がクローズアップされるようになる。
中国系アメリカ人であり、中国文化を背景にしたSF作品で注目を集める劉宇昆(リウ・ユークン、英名:ケン・リュウ)の日本オリジナルの短編集。表題作の「紙の動物園」はヒューゴー賞とネビュラ賞と世界幻想文学大賞という、SF・ファンタジーの代表的な3賞を同時受賞するという史上初の快挙を成し遂げた。
「重力への挑戦(早川だと「重力の使命」)」などで有名なSF作家ハル・クレメントの長編デビュー作。
1950年作品で、帯の宣伝にもあるとおり漫画「寄生獣」や映画「ヒドゥン」の様な共生生命SFの原点となった作品である。新しく新訳版が出たので読んだ。
コードウェイナー・スミスの人類補完機構シリーズがとうとう全作品収められることとなった。ノーストリリアを除く作品がすべて短編で構成されるシリーズだが、順番がバラバラで未収録もあったので残念だと思っていたのだ。ほとんどの作品が再読になるが、もう何年も経ってるので内容を忘れている。
肉体改造が日常的になった遠い未来の人類を描くジョン・ヴァーリイのSF作品、八世界シリーズの全短編集の2巻目。
SF界の大御所ティプトリー・ジュニアの新刊短編集。この世を去ってずいぶん経つ作家だが、短篇10作品のうち9作品が今回初訳となる。
海外SF小説の業界で高い評価を受けているスタニスワフ・レムの連作短編集。一応ユーモアあふるる書き方になってはいるが、かなりハードルの高い作品だった。