アベンジャーズ

マーベル・スタジオのクロス・オーバー企画マーベル・シネマティック・ユニバースの第6作目。5作目までで主役を張っていたキャラクターが一堂に集結する超豪華作品で、史上最速での世界興行収入10億ドル突破という非常に高い評価を受けた。

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今更になってこの映画シリーズを追いかけている。なので飛ばし飛ばしで見ていて、アイアンマンの1と2、キャプテン・アメリカの1を視聴しているが他は見ていないという状態でこれを視聴。

そういうわけで若干予習足りないかなぁ~って感じで見始めたのだが、いきなりその視聴してないマイティ・ソー由来の話から始まる。四次元キューブなるものが異界との門になっていて別の宇宙とつながっているらしく、そこから現れた北欧神話のロキがアベンジャーズ本部を襲撃。四次元キューブを持って立ち去る、という説明ほとんど無しでの事件からスタート。詳しく知らない作品でも、こういう感じの方が好きなのでいい感じ。

ところで私はソーは知らないけど北欧神話はある程度知ってる人間なのだが、ロキってこんな奴だったっけ?上司の言うこと聞くような奴じゃなかったような……。トリックスターで勝ちにこだわるような奴じゃなかったと思うんだけど。この違和感は最後まで拭えなかったなぁ。

そもそもソーとロキって神様なんだから他の人間より格上の存在なはずなんだが、ロキに突っ込んでったら躱されて牢屋に入っちゃうソーも、コールソンの煽りにムカッと来て隙を突かれて攻撃されるロキも、兄弟揃って何やってんだよ!って感じだ。逆に特別に能力のないホークアイが(序盤洗脳されてたけど)無茶苦茶強いから凄い印象に残る。

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見ていて思ったのだが、アメコミ映画って結局ヴィランが華だと思うからこの辺はマイナスに働いてると思うのだよなぁ。ミステリで言うなら刑事コロンボみたいに、敵側の描写に重点を置くのが注目点なんだよね。だからヒース・レジャー演ずるジョーカーが凄かったダークナイトがあんだけ評価されたのだと思う。今回はロキというよりは宇宙人のチタウリが一応ラスボスなんだろうけど、基本的にキャラクターとしては書かれてないよなぁ。

アベンジャーズはアメコミヒーロー大集合という誰でも一度は考えたことのあるドリーム企画なんだけど、それをやると多人数を活躍させなければならないために敵キャラが雑魚の集団になる展開になってしまいがちになるようだ。そうなるとヴィランに尺を割く展開から離れていってしまうという構造的な問題があるのだなぁ、とこの映画を見て気づいた。

という風に書いてしまったんだけど、若干無理矢理槍気味に集められたメンバーが最初は衝突するんだけどだんだん和解していき最後は協力して相手を倒すっているベタな展開はいいよね。というかトニーとキャップってあんなに仲悪かったんだな。確かに奔放と生真面目で反りはあわなそうだ。

ところでマーベル・シネマティック・ユニバースは毎回毎回ED後に次回に繋がる短い映像があるんだけど、今回の一番最後のみんなで飯食ってる映像は面白すぎた。伏線的な要素が全然ないからオマケ映像なんだけど、ヒーローたちの「素」というかなんだか普通のオッサンみたいである。ロバート・ダウニー・JrがFacebookで言っていた「裏方のスタッフさん達が居なければ我々だってフツーの人なんだよ」ってまさしくこんな感じだよな。

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