「書籍」カテゴリーアーカイブ

スプラトゥーン2 コウリャク&イカ研究白書 (ファミ通攻略本)

発売して数日後にNintendo Switchの装着率が過半数を超えたことが発表された(イカに凄いか解説! 『スプラトゥーン2』67万本、装着率50%超えの衝撃 - 電ファミニコゲーマー)化物ソフト、スプラトゥーン2の攻略本。

ゲーム本体発売から2週間後に発売された攻略本であるが、この作品は今後1年をかけてブキやステージがアップデートしていく発表がされているので、日が経つにつれてある程度は陳腐化する内容であることは留意されたい(マルチプレイ中心の作品はなんでもそうだが)。

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ネットは基本、クソメディア – 中川淳一郎

2017年7月10日発行。2016年末にDeNAのWELQを中心に起きたキュレーションメディア問題を通して、マネタイズによって信頼性が無くなってしまったインターネット上の情報についての現状を新書サイズでまとめた本。近年のネットメディア事情がコンパクトにまとめられている。

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世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち – マイケル・ルイス

『マネー・ボール』、『フラッシュ・ボーイズ』で有名な金融ノンフィクション作家マイケル・ルイスがリーマンショックによって暴落した株価を利用して大儲けした男たちを書くノンフィクション。2015年に映画化している(記事)。

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アルカイダから古文書を守った図書館員 – ジョシュア・ハマー

占領と同時に古文書が略奪される危機は去ったものの、より大きな脅威が自分たちを待ち受けていることにハイダラは気づきはじめていた。古文書の多くは、理性的な論考と知的な探求の典型ともいうべきものである。それはイスラム武装勢力にとっては許せないものであるはずだった。何しろ連中は融通のきかない不寛容なイスラムを信奉し、近代化と合理性を憎んでいるのだから。いずれ古文書が破壊の標的となるのは避けられない。 (p211)

イスラム原理主義過激派によって焚書されるであろう古文書を守るために奮闘した男を主人公とするノンフィクション。非寛容な考えから知的遺産が破壊されることを防いだ「知の勝利」の物語であると同時に、近代的なイスラム圏の社会についての知見が得られる本でもある。

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これがマストドンだ! 使い方からインスタンスの作り方まで

2017年4月半ばから、インターネット界隈に急速に広がりつつあるTwitterライクなSNS、Mastodonの解説本。Web上に様々なページが散見されるようになってはいるものの、体系的にまとめた解説書としてはこれが初となる。海外発なのに日本であっという間に広まって解説書も先取りするとはまた奇妙なムーブメントである。

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ボブ・ディラン全詩集 1962-2001

ボブ・ディランのノーベル文学賞を受けて、海外ロックファンのくせに対して知らなかった為に慌てて勉強することにした私であるが、その為に近所の図書館から取り寄せた本。

愛蔵版ともいうべき本で原語と和訳で一冊ずつという豪華版である。しかし何もB5判で作らなくても良かったんじゃないか。厚さも2~3cmくらいあるので2冊持って帰るの結構重かった。なお、この本で2005年発売の本でディランはその後も曲の発表を行っているので、現在においては「全」詩集ではない。

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増補版 CROSSBEAT Special Edition ボブ・ディラン

私は1960~80年代くらいの海外ロックのファンなのだが、ボブ・ディランはいくつかのアルバムを聴いたくらいでそれ程詳しくは無かった。ところが2016年のノーベル文学賞をディランが受賞して「これを機に調べて見るか」となって読んだ。

近所の図書館でディランを扱った一番新しい本がこれだったというくらいで読んだもので、特別有名な本というわけではない。ディランは2015年にShadows in the Nightというアルバムを発表しているが、それに合わせて発売されたムックである。

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「表現の自由」の守り方 – 山田太郎

アニメ・漫画・ゲームの様なフィクション作品の表現問題に詳しい政治家である山田太郎の新書。創作に関する政治・法律に興味を持つ層からはすでにネット上で有名人である著者には、私も前から興味を持っていたのだが、ふと著作は無いのかと思って調べて見たら、割と最近に本を出していたので読んでみた。

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